春に見逃した金沢の見どころを訪ねて4  兼六園西エリア 日本武尊と鶺鴒島

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ユニークな形の雁行橋

2024年9月26日(金)、夫と金沢へ。金沢は今年の春(4月20~21日)にも訪れたのですが、今回はその時に訪れることができなかった場所を中心に、観光することに。

そしてその最たるものが、兼六園でした。金沢に行く観光客が、必ず訪れる場所と言ってもいいのですが、私たちはかなり以前に、雪の兼六園を一度訪れたきり。雪のない兼六園は、まだ行ったことがありません。兼六園発祥の地・瓢池(ひさごいけ)から霞ヶ池周辺を見学した私たちは

春に見逃した金沢の見どころを訪ねて3  兼六園霞ヶ池周辺 ことじ灯籠の他にも見どころ多い

2024年10月9日

春に見逃した金沢の見どころを訪ねて2  兼六園東エリア 最古の噴水と黄門橋

2024年10月8日

庭園の西側に向かいました。ここには「雁行橋(がんこうばし)」という、面白い橋があります。

11枚の石の板を使っているのですが、それが雁の列が飛んでいるように見えるために、名付けられました。

とてもユニーク! 昔は渡れたそうですが、今は石の保護のため、渡ることができません。赤い戸室石の1枚1枚が亀の甲羅の形をしているため、この橋を渡ると長生きできると言われていたとか。

この橋のすぐ近くにあるのが、七福神山。7つの自然石を七福神に見立てるのですが、誰が誰やら(というか、どれが自然石なのか、よく見えない)さっぱりわからずじまいでした。

由緒ある樹木たち

兼六園には、前回紹介した「唐崎松」以外にも、特別な木が色々ありました。

まずは、金沢に桜の開花を告げる、ソメイヨシノの標本木。

幹の苔がすごい!

こちらも江戸時代に栽培品種として誕生した、兼六園熊谷(けんろくえんくまがい)という桜の原木。元は水戸藩より加賀藩に贈られたもの。花の色は濃いめの淡紅色で、『平家物語』に登場する熊谷直実の甲冑の緋色から名前が付きました。

同じく「兼六園」がつく、兼六園菊桜。300枚の、菊のような花びらがある桜です。こういうのを見ていると、桜の時期に来たくなりました。

これは「根上がりの松」。兼六園を今の形に整備した加賀藩第12代藩主・前田斉泰(なりやす)が、幼い松(稚松)を高い盛り土にお手植えし、徐々に土を除いて今の形にしました。時節柄、「値上がりの松」に聞こえてしまうのが情けない。

日本最古の銅像が兼六園にあった

兼六園には、日本最古の噴水の他に、日本最古の屋外に立つ銅像もありました。

それがこの、明治紀念之標(めいじきねんのひょう)。この一角だけ、雰囲気が違いました。

銅像は身長5.5mの日本武尊(やまとたけるのみこと)。1880(明治13)年、西南戦争で戦死した400人の石川県出身軍人を、朝廷に従わない九州の熊襲(くまそ)を平定した日本武尊になぞらえて建立されたそうです。

銅像の左にあるのは、石川県戦士忠碑。まさか兼六園で、西南戦争の慰霊碑を見るとは思いませんでした。

カップルで訪れたい鶺鴒島

日本武尊は神話に登場する人物ですが、もう1つ、神話にゆかりのある場所がありました。

神話で初めてカップルとなって神々や国々を産んだ伊弉諾命(いざなぎのみこと)と伊弉冉命(いざなみのみこと)に、夫婦の営みを教えた鶺鴒(せきれい)という鳥の名を持つ「鶺鴒島」です。

左から、陰陽石=誕生、相生の松=結婚、石塔(下の写真)=死。人生の三大儀式が、島の中に表現されていました。

大名家にとって、子供ができないというのは大問題だし、たとえ政略結婚であろうとも、夫婦は仲よく長生きが一番というわけで、庭園にこの島が作られたのでしょうか。

他にも見どころがたくさんあり(上の写真は「曲水」という場所)、花も紅葉も雪もない9月末に訪れても(どちらかというとオフシーズン?)、とても見どころ満載で楽しめました。来てよかったです。

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