GWの四川省成都旅行5 成都の錦里 歴史ある商業街をそぞろ歩き

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「成都」や「四川省」と聞いて思いつくのが、パンダと『三国志』と麻婆豆腐。

今回の私たちの旅も、この3個所と楽山大仏を訪れるのが目的です。

成都の移動にはシャトルバスが便利

最初に訪れたのは、パンダに会える成都パンダ繁殖研究基地でした。

GWの四川省成都旅行4 成都で一番人気の成都パンダ繁殖研究基地へ

2018年5月19日

次の目的地は、劉備玄徳や諸葛亮を祀る「武侯祠」ですが、パンダ基地から直通のシャトルバスが出ているというので、探して乗ってみました。複数の会社が運営しています。

料金はどこの会社も1人10元。道路を走るので渋滞などもありましたが、45分ほどで目的地に到着。

私たちが降りたのは、「武侯祠」の正面入り口ではなく、その近くにある「錦里」へと続く道(終着点まで行きませんでした)。

高層ビルの街並みと、どこか懐かしい、エキゾチックな光景が混在している場所です。

ちなみに、武侯祠から次の目的地(ここもレトロな街角)「寛窄巷子(かんさくこうし)」にも、シャトルバスで移動できました(1人3元 所要時間15分ほど)。

ドラゴンブレスアイスを初体験!

錦里や武侯祠へと続くアーケードは、土産物屋が並びなかなかにぎやか。

そこで変わったものが売られていました(値段は忘れてしまいました)。

アイスキャンディーのようなのですが、白い煙が盛んに出ています。

後で調べてみると、海外で人気(日本でも東京には上陸しているとか)の、「ドラゴンブレスアイス」というものらしい。

正体は、液体窒素を使って一瞬で凍らせたホイップクリーム(人体への害はないそうです)。

食べてみると確かに、鼻や口から白い息が出て、まるでドラゴンのよう。

特に美味しいというわけではないのですが、面白い体験でした。

いよいよ錦里古街へ!

更に歩くと、立派な門がありました。「錦里」への入り口です。

ここは四川西部で最も古い歴史を持つ商業街の一つで、秦、漢、三国の時代からすでに、中国で名を知られていたそうです。

明や清時代の建築様式を再現した、昔懐かしい街並みが続きます。スターバックスコーヒーの店も、環境に溶け込んでいました。

『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の小説で描かれた、筆を扱う店ってこんな感じかな?

清の時代の服装をした、銅像と間違えそうなストリートパフォーマーもいました。勢いよく扇を開く音が大きくてびっくり!

大きな建物を越えてさらに奥へ行くと、池を取り囲んでたくさんの店がありました。

普通の観光客ならこのあたりの屋台やレストランで昼食なのでしょうが、私たちは節約もかねて、ホテルの朝食で食べきれなかった蒸しパンや肉まんなどを、池のほとりで食べていました。

錦里のグルメいろいろ

私たちは食べることができませんでしたが、錦里には、たくさんのレストランや屋台などがあって、見ているだけでも楽しいです。

さすが四川省だけあって、辛そうな赤い色が目につきます。

この店は、小吃(シャオチー)と呼ばれる中国風の軽食が、いろいろ選べるようです。

食べ歩きも楽しそうですね。

海のないはずなのに、イカを使ったものもあってちょっとびっくり(下の写真)。

耳掃除屋さんが大人気!

錦里で一番驚いたのが、耳かき屋の屋台でした。

チーンチーンという、金属製の音が聞こえてきたので何かな?と思ったのですが、耳かき屋の屋台で客寄せのために鳴らされていたのです。

後で調べてみると、中国独特の「響き金」という耳かきアイテムを鳴らしていたようです。

これは音叉のような形をした金属製の道具で、耳の中に入れた棒をこれでこすって振動させることでマッサージを行うという物です。

中国の耳かき師は世界でもトップレベルらしく、様々なアイテムを駆使して、耳垢の状態や施術の工程に応じて使い分けるのだとか。

皆さん、とても気持ちよさそうに耳かきをしてもらっているようでした。いつかチャレンジしてみたい!

パワースポット『縁定三生』で願かけしよう

更に池の周囲を進んでいくと、少し不思議な空間に出ました。

石に『縁定三生』と刻まれ、赤い房の付いたお守りのようなものが、たくさんぶら下がっています。

『縁定三生』とは、「縁というものは、前世・現世・来世で既に決まっている」という意味で、中華圏においてはお祝いごとでよく使われる四字熟語だそうです。

札所で「良縁成就」「家内安全」「商売繁盛」などから好きなお札を選び、自分の名前を書いて、赤い袋に入れて吊り下げると、だれでも願かけできるのだとか。

周囲にびっしりと吊り下げられた袋から、中国人たちのパワーが伝わってきました。

『三国志』のキャラもいる!

この「錦里」は諸葛亮や劉備玄徳という『三国志』の英雄たちを祀る「武侯祠」に隣接しているため、『三国志』にちなむエリアもありました。

「英雄三国」の文字を見ると、成都の人たちが、かつて「蜀」と呼ばれたこの地で活躍した諸葛亮や劉備玄徳たちを、とても愛していることがよく伝わります。

有名な「桃園の誓い」の場面。

(左から)張飛、劉備、関羽の3人が「われら3人、生まれたときは違えども、兄弟として天下のため共に戦い、同じ日に死のう」という誓いをした情景です(本当の桃園は、北京の近くにあったとか)。

『三国志演義』で最強の英雄の1人とされる呂布(りょふ)と恋人の貂蝉(ちょうせん)。貂蝉は架空の人物ですが、『三国志演義』では天下を揺るがす原因となり、中国四大美女ともいわれています。

もちろん曹操や荀彧(じゅんいく)など、魏の人たちもいました。探せば呉の孫権もいたかもしれません。

こういった人たちを見ながら、次はいよいよ「武侯祠」を訪れます。お楽しみに!

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