『真田丸』への道 大河ドラマを誘致せよ!

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前回『八重の桜』の放映が決まったばかりの会津若松市鶴ヶ城で、それとは別に徳川家光の異母弟で会津松平家初代藩主である保科正之(ほしなまさゆき)を大河ドラマで取り上げてもらおうと、100万人の署名を集める動きがあったという話を書きました。

調べてみると戦国時代・江戸時代・幕末の人物を中心に、各地で壮絶な大河ドラマ誘致合戦が繰り広げられているそうです。

大迫力の署名アピール

一番印象に残っているのは、2015年(平成27年)春に訪れた長野県上田市です。
言わずと知れた真田一族ゆかりの地であり、訪れたときには翌年に大河ドラマ『真田丸』の放映も決まっていて、地元はとても盛り上がっていました。

明治~大正時代にかけて出版された立川(たつかわ)文庫の昔から、真田幸村や猿飛佐助、霧隠才蔵など真田十勇士の人気は高く、現在でも多くの小説・映画・ゲームなどで取り上げられているため、老若男女を問わず大勢の観光客がいました。

私たちも上田城址公園や上田藩藩主屋敷跡、池波正太郎真田太平記館などを見て回っていましたが、JR上田駅へと続くメインストリートの建物の壁一面に(上田商工会議所の壁?)に、ものすごく迫力のある激励文やお礼の文言があるのを見つけ、それがとても気になりました。

こんな達筆の激励文を見れば絶対署名をしたくなるだろうし、全国各地の真田ゆかりの地域ごとに署名の数を競わせるなど、真田一族に通じる戦略的な手腕も感じられます。

後で調べたところ、これが上田商工会議所に本部を置く「NHK大河ドラマ 日本一の兵(つわもの)『真田幸村公』放映実現を願う会」の署名運動。当初目標であった666,666人(真田の六文銭に因んでいます)を大きく上回る839,069人の署名が集まり、見事目的を達成したのはご存じの通り。

NHKの大河ドラマは、特に署名の数に左右されているわけではないようですが、この署名には心を動かされたかも知れません。

でもこんなに昔から人気のある真田一族が、一度も大河ドラマになっていなかったということが、そもそも不思議だなと思いました。

懐かしの『真田太平記』

昔NHKが水曜日にも大型時代劇をやっていた時代(大河ドラマが近現代を取り上げ、時代劇ではなくなっていたため)に、池波正太郎原作の『真田太平記』が放映されたことがありました。

放映開始の1985年(昭和60年)と言えば、今から30年以上も前。若き日の草刈正雄さんが真田幸村を演じたことでも知られています。

忍び達の凄まじい戦いが描かれており、ストーリーが気になるものの、血が流れるシーンが怖くてあまり真剣に見ていなかったのですが、真田の里(上田市中心部からはタクシー利用)で訪れた真田氏歴史館で、偶然『真田太平記』のドラマのポスターを見つけ、とても懐かしい気分になりました。

『真田丸』とはまた一味違った、どちらかと言えば正統派の時代劇かも知れません。

またどこかで再放送してくれないかな。

『真田太平記』は原作の小説も読んでいて、上田市の池波正太郎真田太平記館にも行きました。

原作が雑誌に掲載されたときの挿絵を見ると、やはり忍びの活躍するシーンは躍動的です。

女忍びのお江(おこう)というヒロインは、運動神経は抜群だし(オリンピック選手並み)何歳になっても年齢不詳で美しいし(今で言う「美魔女?」)、肉食系だけど一途なところもあると描かれており、一度会ってみたい女性。

ドラマでは遙くららさんが演じておられたのですが、戦闘シーンが苦手なので彼女のシーンは見ていなかったのか、記憶にないのが悲しいところ。

ちなみに『真田丸』でも、素敵な女性「おこう」さんが登場したのが印象的です。

真田信幸の最初の妻で、長野里美さんが演じておられました。

最初とても病弱でよく咳込んでいましたが、いつの間にか丈夫になり、芯が強くかつ癒し系の女性として描かれています。

戒名の清音院殿(せいいんいんでん)としか名前が伝わらない彼女に、「おこう」という名をつけたのは、やはり偶然ではなく、三谷幸喜さんの「お江」への想いが込められているのでしょうか。

やっぱり別所温泉

ということで、『真田丸』では関係なさそうだけれど、『真田太平記』では重要な舞台になる別所温泉にも行きました。

『サマーウォーズ』ゆかりの上田電鉄で別所温泉へ 達郎さんの発車メロディーも

2017年6月3日

ここには魅力的な外湯がたくさんあるのですが、滞在時間が限られていたため、「真田幸村隠しの湯」の「石湯」という外湯にまっしぐら。

名前の通り湯船が大きな石で露天風呂みたい。

村の共同浴場という感じで、石鹸やシャンプーが備えられておらず、一緒に入浴した人から借りました。
でもそんな素朴な感じがとても新鮮で、人々の暖かさも感じました。

別所温泉は、少しひなびた感じのする温泉でした。

訪れたとき、石湯には例の『大河ドラマゆかりの地』のようなのぼりも立っていませんでした。

別所温泉も上田市ですが、商工会議所の熱気とは違う静かなたたずまいも、またいいものでした。

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