ニースから列車でモナコへ
2016年12月25日(日)、フランス国鉄の(SNCF)ニース・ヴィル駅から、7:30発のモナコ行き列車に乗りました。
まだ夜明け前で真っ暗の駅周辺ですが、ニース・ヴィル駅の駅舎は少しクリスマスムードがありました。
列車の外装はかっこいいし、内装も高級感があります。
今回の鉄道切符は、あらかじめ日本から予約しているものがほとんどで、ニースからモナコへの往復は、1等車指定席で1人9ユーロでした。
ニース~モナコ間はわずか22分。
単純比較はできないけれど、JR大阪~京都よりも少し近いのではないかと思われました。
モナコで唯一の鉄道駅であるモナコ・モンテカルロ駅はとても豪華な地下駅で、今からどんな素敵な場所に行けるのか、とてもわくわくさせられます。
さすが観光立国モナコの玄関口ですね。
地上へのエレベーターもとても大きくて立派でした。
これは、モンテカルロ地区方面へ向かう東口のエレベーターです。
駅からの絶景が素晴らしい!
モンテカルロ駅からエレベーターで地上へ出るのですが、まるで崖の上の展望台のようなところがありました。
そこから見える絶景にびっくり!
モナコって極端に岩山が多い地域だったのです。
まるで要塞のような岩山に、あちこちトンネルが開いていて、不思議な別世界に来たようでした。
今でこそ岩山の上に立派な高層マンション?も建っていますが、昔はどんな感じだったのでしょうか。
鉄道も、昔は地上を走っていたけれど、狭い土地を有効活用するために、モナコ国内を走る鉄道はすべて地下化されたそうです(モンテカルロ駅は1999年完成)。
これがモンテカルロ地区へ出る駅の東口。
横断歩道が、日本では見たことのない面白い配色です。
赤と白はモナコの国旗に使用されている色なのですが、それと関係あるのかな?
カジノ・ド・モンテカルロ周辺
モナコといえばカジノ!ですが、ギャンブルだけがカジノの楽しみではありません。
建物自体が美しいのです。
国営カジノのカジノ・ド・モンテカルロはフランス人建築家のシャルル・ガルニエによって設計されました。
ガルニエは、パリのオペラ座=ガルニエ宮を設計したことでも知られていますが、この建物もベル・エポック(古き良き時代)の香りが漂います。
豪華絢爛で非日常的な夢のような空間に身を置けば、現実を忘れて気前よく散財してしまいそう。
私達は朝の8:40頃に訪れたので、もちろんカジノは営業していませんでした。
でも見学だけなら、9:00~12:00に入場することもできたようだと、後で知りました(ドレスコードなし)。
ちなみにカジノ営業は14;00からで、同じく入場料の10ユーロが必要です(ドレスコードもあり)。
入場料が1人10ユーロかかるようなので、もし見学できるとわかっていても、多数決で入場しない可能性が非常に高かったのですが、惜しいことをしました。
内部も宮殿のような豪華絢爛さだそうです。
カジノ内部は見学できなかったけれど、岩山を背景にしたクリスマスデコレーションの広場も、普段なかなか見ることのできない景色だなと思いました。
カジノ・ド・モンテカルロに隣接するカフェ・ド・パリの建物も、モナコを代表するカフェにふさわしい、とても立派な建物でした。
モナコハーバーの絶景
もう1つの絶景ポイントは、カジノ・ド・モンテカルロ近くの海岸沿いの遊歩道にありました。
カンヌ、ニース、モナコを経てイタリアに続く地中海岸「コート・ダジュール」(紺碧海岸)の朝日です。
ここから見るモナコハーバーが、とても美しい。
高級クルーザーが並んでいて、いかにもセレブやお金持ちがたくさんいそうな港の風景です。
びっしり建ち並ぶ高層ビルも、色彩が全体的に統一されているためか、香港のようにごちゃごちゃした印象がなく(香港もエネルギッシュで好きですが)、すっきり美しく見えました。
お金持ちの天国
モナコの大きな特徴が「タックスヘイブン」、つまり所得税がかかりません。
相続税も日本に比べるとかなり安いのだとか。
タックスヘイブンの国々はモナコの他にもありますが、住みやすさから考えると、モナコは移住先として最適だと思われます。
気候もいいし、自然災害もなさそうだし、風光明媚で食べ物もおいしそう。
また富裕層が多いためか治安もよく、警察の巡回も多いようです。
そのため多くの富裕層が、この国に移住してきます。
モンテカルロ地区を歩いていてもごみが落ちている(南ヨーロッパではありがち)こともなく、美しい建物が並ぶ高級住宅街という印象を受けました。
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