ニースといえば、海岸沿いの遊歩道プロムナード・デ・ザングレがとても有名な観光地ですが、市街地にも見どころはたくさんありました。
旧市街の中心 サン・レパラート大聖堂
17世紀に建てられたバロック様式の大聖堂です。
とても立派な教会なのですが、広場のサントン人形にまずびっくり。
とても本格的で、クリスマスムード満点です。
こんなにすごい場所なのに、『地球の歩き方 南仏プロヴァンス編』には紹介されておらず、一体どこの教会だったのだろう??としばらく謎でした。
後日グーグルマップのタイムラインで調べたところ、サン・レパラート大聖堂ではないかと判明。
鐘楼が大聖堂と並んで建てられており、それが特徴らしいのですが、鐘楼の写真は撮りそびれてしまいました。
内部も明るくて素晴らしい装飾で飾られ、ここにもサントン人形がありました。
旧市街の街並みと市庁舎
1860年までイタリアのサルデーニャ王国に支配されていたニースの旧市街は、どこかイタリア風の感じがするのは気のせいでしょうか。
細い路地にパステルカラーの家々が立ち並び、庶民的な感じがする街並みは、この町が高級リゾート地であることを忘れさせます。
美味しそうな食べ物が売られているのも、旧市街ならではです。
ソッカsoccaというのは、ニース名物らしいのですが、ここではちょっと我慢。
旧市街の入り口にあるピンクとオレンジの市庁舎は、まるでおとぎの国のお城のようでした。
かわいいプチトラン(ニース観光列車)が停まると、街の中というよりは、テーマパークといった感じです。
このプチトランは大人1人10ユーロ。
プロムナード・デ・ザングレのアルベール1世公園近くから、約30分おきに出発し、45分ほどでニースの見どころを走るとか。
日本語音声ガイドもついているらしいので、時間があれば乗ってみたかったな。
ニースの中心 マセナ広場
マセナ広場は旧市街と新市街の間にあり、いくつもの大通りが交わる場所です。
赤い建物に囲まれた美しい広場で、クリスマスのデコレーションがあったり、遊園地ができていたりして、とてもにぎわっていました。
広場の敷石が市松模様なのも、モダンでかっこいいですね。
新しい名所 プロムナード・デュ・パイヨン
マセナ広場の東側に新しく登場した都市公園です。
もとは長距離バスターミナルと駐車場があった場所だったとか。
今は池と噴水がある緑地帯になっています。
この池はとても浅くて波もなく、鏡のように景色を映します。
噴水は、最初は止まっていて「冬場だからやってないのかな」と思っていたのですが、いきなり何の前触れもなく噴出したので、驚きました。
わざと驚かせる仕掛けになっているのでしょうか。
夏場だと、子供たちの格好の水遊び場所になりそうです。
ニース庶民の味 ソッカ
あれだけたくさん、ル・フォーブール・モンマルトルでランチをいただいたのに、徒歩でひたすら歩き回ると、少しまたお腹が空いてくるものです。
そこでニース名物のソッカを買ってみることにしました。
プロムナード・デュ・パイヨンの入り口にあるソッカの屋台が、とてもにぎわっていたのです。
ソッカという名前の食べ物は、ここで初めて知りました。
ひよこ豆の粉に水、オリーブオイル、塩を加え、パン釜や大きな鉄板に乗せて焼いた食べ物です。
巨大なクレープという感じです。
ニースの伝統的なローカルフードで、フランスやモナコに近接するジェノヴァを中心としたリグーリア地方から伝わった食べ物だそうです。
ここにもイタリアとのつながりがありました。
ソッカは朝早くから労働する漁師など庶民(貧乏人)の食べ物でしたが、パン窯で強火で焼く必要があり、今も一般の家庭では作れません。
地元の人も、屋台や食堂へ食べに行くそうです。
これが1人分で、3ユーロでした。
地元では食前酒のおつまみや、前菜として食べられており、アツアツを食べてみると、確かに塩気が効いていて、お酒に合いそうです。
冷めるとオリーブオイルがギトギトするので、できるだけ早く食べないといけない、と書いてありました。
それに私達はのんびりしている暇はなく、夕方の列車でマルセイユに移動しなければならないのです。
だから早く食べたのですが、猫舌の私には、ちょっと辛いものがありました。
今度はよく冷えたロゼワインと、アツアツのソッカを、もう少しゆっくり味わってみたいです。
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