ニース新市街
駆け足でニース観光を終えた私達は、ニース中央部のマセナ広場から、新市街を通ってニース・ヴィル駅を目指します。
路線電車の走る新市街大通りには、世界中からリゾート地のニースに集まる人々に向けて、様々な高級店が並んでいました。
旧市街にはサン・レパラート大聖堂という立派な教会がありますが、新市街にもノートルダム・バシリカ聖堂がありました。
パリのノートルダム大聖堂と、とてもよく似ているなと思いました。
夜間のライトアップも美しいらしいですが、夕方の列車に乗る私達は、残念ながら見ることができません。
また今度、天気のいい日に、ゆっくりニースを訪れてみたいです。
歴史あるニース・ヴィル(ニース市)駅
フランス国鉄(SNCF)のニース・ヴィル駅は、1867年創業です。
この年、フランスでは、パリで第2回目となる万国博覧会が開催されました。
佐賀藩、薩摩藩、そして江戸幕府がこの博覧会に出展しましたが、15代将軍徳川慶喜が10月に大政奉還を行い、11月に坂本龍馬が暗殺されるのも、この年なのです。
こう考えると、駅舎の古さが伝わってきます。
1860年にフランスに編入されたニースですが、7年後にはもうフランス国鉄の駅ができていて、フランス各地と結ばれました。
この頃フランスは鉄道ブームだったとはいえ、早く鉄道を敷いて、イタリアに取り返されないようにしたいという配慮は働いていなかったのでしょうか。
ともあれまだ飛行機が一般的ではなかった時代、世界の富裕層たちが避寒地ニースを訪れるためには、鉄道でこの駅舎に降り立つことが多かったのでしょう。
そう考えると、駅舎が立派なのもわかります。
当初は郊外だったこの駅も、やがてニースが都市として拡張したため、中心部だった旧市街とつながり、新市街を形成するようになりました。
マルセイユ行きの列車
私達が乗るのは、17:25発リヨン行きのTGVです。
駅には余裕をもって30分以上前に到着していたのですが、到着ホームが表示されたのは、17:06。
19分前になって、やっとホーム表示が出ました。
ホームBなので、スーツケースを持って地下道に行く必要があり、階段を上がり降りしたのですが、後でエレベーターも絶対どこかにあったはずだと気づきました。
でも焦っているから、とりあえず早くホームに行って列車に乗らないと!という心境。
指定席なので、自分の乗る場所も確認しないといけませんが、列車が結構長い!
乗り遅れる心配はあまりないけれど、座席を確認して、何よりもまず、便利なスーツケース置き場を確保しておく必要があるのです。
フランスの誇る高速鉄道TGVは車内もきれいで、快適な列車旅でした。
マルセイユ・サン・シャルル駅
マルセイユ・サン・シャルル駅には20:02に到着しました。
『地球の歩き方 南仏プロヴァンス編』によると、この駅の年間乗降客数は約1,500万人です。
こじんまりしていた印象のリヨン駅と比べると、大きくて華やかでした。
こういう駅では、置き引き、すり、ひったくりなどに気を付けないといけません。
きっと危ない駅なんだろうと思っていましたが、特に犯罪被害にも遭わず、無事に通過できました。
幸いなことに、駅前にも特に怪しい人はおらず、無事に今夜の宿・ホリディ・イン・エクスプレス・マルセイユに到着。
ホテルの詳細や感想については、次回に書く予定ですので、ご期待ください。
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