アルルに立ち寄った私達ですが、駅にコインロッカーや荷物預かり所がないし、駅の近くにもホテルなどスーツケースを預けられそうな場所がなくて大弱り(冬なのでホテルも休業)。
仕方なく、スーツケースを押しながらアルル旧市街へ向かいました。
ローヌ川べりで見た不思議な石造物
途中気になったのが、ローヌ川で見かけたこの光景。
立派な石造物が川べりにありますが、一体何なのだろう?
対岸にも、似たようなものがあります。
後で調べたら、第2次世界大戦中に破壊された橋の一部で、ゲート部分にはライオンの彫像があったとわかりました。
立派な橋だったと思われますが、どうして再建しないのだろう?
こうやって、戦争の負の遺産を後世に残しているのかな。
アルル旧市街へ到着
写真を撮りながらローヌ川沿いをぶらぶら歩いて、20分ほどで旧市街に到着。
私達が歩いた道は、どうやら裏道らしく、あまり人通りがありません。
でも無事に、フォーロム広場に到着しました。
お目当ては、この広場にあるカフェ・ヴァン・ゴッホ。
ゴッホの名画「夜のカフェテラス」の舞台
19世紀後半に活躍したオランダ出身の画家ヴィンセント・ファン・ゴッホは、アルルの美しい風土を愛し、一時ここで暮らしていました。
そのころ描かれた名作の1つが、「夜のカフェテラス」という作品(写真は『ウィキペディア』より)。
その絵に描かれたカフェが、アルル旧市街に残っています。
それが、フォーロム広場のカフェ・ヴァン・ゴッホなのです。
フォーロム広場にはたくさんのカフェやレストランがありますが、カフェ・ヴァン・ゴッホは、いくらランチタイムは過ぎているとは言え、閑散としていました。
隣のカフェは、同じ時間でもこんな感じで、かなりにぎわっています。
その原因は、ネットでの評判が良くないためでした。
雰囲気はいいけれど、味やサービスが今一つで、タクシーの運転手さんも、ここは入らないほうがいいと言っているのだとか(隣のカフェがおいしいそうです)。
でもせっかく来たのだし、どうせならゴッホの描いた同じカフェで、ランチを食べてみたいです。
あまりのんびりアルル観光もできないし(夕方の列車でアヴィニヨンへ向かいます)、むしろ空いている店の方がいいだろうということで、カフェに入ってみました。
ゴッホムードたっぷりの店内
店の外観もそうでしたが、店内も黄色を基調とした内装で、明るい雰囲気でした。
壁一面に絵が飾られていて、観光客のイメージを裏切りません。
メニューの表紙も「夜のカフェテラス」なので大喜び。
お客は私達だけだったためか、とてもスタッフのサービスが良くて、すぐに注文を聞きに来てくれました。
料理もそれほど悪くない
この店で注文したのは、ニースで食べ損ねたニース風サラダ
ステーキ
サンドイッチ
スパゲティカルボナーラの4点です。
そんなに待たなくても出てきたし、味も(空腹だったためか)めちゃくちゃおいしい!とまではいきませんが、納得できるレベルです。
盛り付けも美しくて、黄色のテーブルセンターに料理の色が際立って、元気が出そうな感じでした。
スーツケースを預かってくれた!
さて、ネットでは散々なこの店でしたが、客がとても少ないせいか(隣の店と比較すると焦ると思う)、私達がお願いすると、スーツケースを預かってくれることを、快く了承してくれました。
おかげで、食後のアルル観光を、身軽に行うことができました。
家族経営の店のようなので、悪気はないけれど、観光客が多すぎるとサービスが行き届かず、嫌な思いをしたお客が、ネットに評判を書いたのでしょう。
2016年12月26日(月)のサービスはとても素晴らしく、観光名所に恥じないカフェだと思いました。
会計は、食事代が66.2.ユーロ、荷物を預かってもらったので、さらに5ユーロプラスしました。
どうもありがとうございました。
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