7月30日実施の「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船・海上プラネタリウムと安心!約60種類のランチバイキング」ツアー体験記の続きです。
団体チャーター便で港めぐり
舞鶴は明治時代に鎮守府(海軍根拠地)が置かれ、軍港を中心として発展してきた町として知られています。
現在も海上自衛隊の日本五大基地の一つである舞鶴基地を有し、日本海を秋田県から島根県まで1,600kmも幅広くカバーする、海上自衛隊の最重要拠点とされています。
今回のツアーの目玉が、舞鶴港めぐりの遊覧船に乗って海上自衛隊の艦艇を見ることでした。
遊覧船が発着する、市役所裏の桟橋です。
遊覧船は団体チャーター便のようで、15:00出航と時間も決まっているため、添乗員さんがとても時間を気にしておられました。
実は今日、エル・マールまいづるで集合に10分遅れたメンバーがいて、舞鶴ふるるファームでの滞在は(その影響なのかどうか)5分短縮されました。
その甲斐あって、20分ほど余裕をもって船着き場に到着し、10分ほど待つと遊覧船がやってきました。
浜坂(兵庫県)の山陰海岸ジオパーク遊覧船はある程度時間の融通が利いたようですが、ここは時間厳守みたい。
今回の港めぐりのコースです(このほかに、「引揚ゆかりの港めぐり遊覧船コース」もありました)。
ちなみに団体チャーター便のためか、この遊覧船の呼び物「海上自衛官OBによる説明」ではなく(音声テープ)、自衛隊の裏話などを聞くことはできませんでした(ちょっと残念!)
海上自衛隊舞鶴警備隊エリア
最初に訪れたのが、海上自衛隊舞鶴警備隊エリアです。
ここは掃海艇が接岸する岸壁ですが、掃海艇の姿は見当たりませんでした(出動中?)。
続いて、海上自衛隊舞鶴教育隊の施設が見えました。
白い取締船と斜張橋
この白く美しい船は、水産庁の漁業取締船「はやま」(499トン)です。頼もしい!
これは海上自衛隊舞鶴教育隊の建物で、人工的に火事を起こす施設だとか。
舞鶴クレインブリッジ(鶴の橋)は、2羽の鶴をイメージして設計された美しい橋。
吊り橋のように見えますが、厳密には吊り橋とは違う斜張橋なんだとか。
続いて護衛艦らしき船が見えてきましたが、名前がわからない。
自衛官OBのガイドさんだったら、即座に答えてくれるのでしょうが、残念ながらテープ音声ガイドのため、いまだに不明です。
これは日本海唯一の海上自衛隊ヘリ基地の、海上自衛隊舞鶴航空基地。
現在第23航空隊の隊員8名が、今年の3月ソマリアに派遣され、海賊対処の任務にあたっています。
旧舞鶴海軍工廠(こうしょう)
海軍工廠というのは、海軍直営の軍需工場のことで、現在は、日本海側では最大の造船所・ジャパンマリンユナイテッド舞鶴事業所になっています。
3号ドックは1914(大正3)年、2号ドックは1904(明治37)年の完成というから、かなり古いものでした。
間近で見た護衛艦は大迫力
いよいよ最後に見えてきたのが、海上自衛隊北吸(きたすい)桟橋です。
ここは第3護衛艦隊群の司令部が設置され、たくさんの大型艦船が接岸していて、大興奮!
これは対艦ミサイルを装備したミサイル艇うみたか(200トン)です。
その次に見えてきたのが、ヘリコプター搭載汎用護衛艦ふゆづき(5,100トン)。全長151mです。
イージス艦に匹敵する防空能力を持ち、弾道ミサイルの警戒や、イージス艦を空からの脅威から防護することが任務の1つです。
次はヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが(13,950トン)、全長197m。
「ひゅうが」と命名したのは、2007年に防衛大臣だった小池百合子氏で、女性自衛官17名が乗り込んだこともあったようです。
東日本大震災の時には被災者の入浴支援、また最近では、オスプレイの燃料補給も行ったとか。
とにかく大迫力でした。
最後に見たのは補給艦ましゅう(13,500トン)、全長221m。
インド洋に派遣されたり、東日本大震災の際にも被災者支援に活躍したようでした。
こうして30分の港めぐりは終了しました。
『名探偵コナン』と舞鶴海上自衛隊がコラボしていた!
この他にも、イージス護衛艦「みょうこう」「あたご」も配属されていますが、今日は姿を見かけませんでした。
私は特に海軍マニアではないのですが、普段見かけない大きな艦艇を見ることができて、本当に良かったです。
いつかイージス艦も見てみたいし、海上自衛官OBの解説も聞いてみたい。
その時までに、舞鶴港北吸桟橋が舞台となった『名探偵コナン 絶海の探偵』(シリーズ第17作目)を見たほうがいいかもしれません。
この作品ではイージス艦あたご、護衛艦きりしま、哨戒ヘリコプター、舞鶴水中処分隊など自衛隊が初めて登場し、海上自衛隊が完全協力したとか。
舞鶴基地では任務のために、きっと毎日厳しい訓練が行われているのでしょう。
自衛官の皆さん、これからも大変な任務ですが頑張ってくださいね。よろしくお願いいたします。
コメントを残す