「おんな城主直虎」放映決定で盛り上がる浜松駅
昨年(2016年)のGWに、浜松を訪れました。
目的は、「おんな城主直虎」ゆかりの地を訪ねること。
新幹線で浜松駅に降り立つと、まだ4月末だというのに、駅構内や周辺が、とても盛り上がっていました。
大河ドラマ効果、恐るべし!
それに、井伊直虎や井伊直政が出るのなら、当然徳川家康も(いい役で)登場するはず!と、以前からご当地ゆるキャラとして活躍している出世大名家康くんにも、熱い視線が注がれているように感じました。
「家康の散歩道」を歩く
最初の目的地は、徳川家康や(これから登場する)井伊直政が暮らした浜松城。
でも浜松駅の観光インフォメーションセンターでもらった地図には、浜松城だけでなく、ほかにもいろいろ家康ゆかりの史跡が紹介されていました。
浜松を訪れるのは初めてですが、かなり家康関係の史跡が多いです。
地下道にも地図があって大きく宣伝されていたので、ちょっと頑張って歩いてみることにしました。
徳川秀忠誕生の井戸
最初に訪れたのが、2代将軍となる徳川秀忠誕生の井戸。
家康の側室・西郷局が家康三男の秀忠を出産したとき、産湯としてこの辺りにあった井戸の水が使われたという伝承を基にして作られた井戸だそうです。
なお、彼の出生地については、浜松城二の丸の北という説もあるとか。
浜松城
徳川家康が、29歳から45歳までの17年間を過ごした城が浜松城。
現在放映中の「おんな城主直虎」でも登場し、三方ケ原合戦で武田信玄に敗北した家康が、命からがら逃げかえった城でもあります。
江戸時代になってから、数々の浜松城主が幕府の重役に出世した例が多いことから、出世城とも呼ばれるようになりました。
現在みられる天守閣は、1958(昭和33)年に再建された模擬天守のため、家康時代の姿はよくわかりません。
城へ向かう途中、家康の銅像もありました。なかなか凛々しくて強そうです。
天守門は2014年に建てられたそうで、まだとても新しい。
門は新しいですが、石垣はほぼ戦国時代のままで、野面(のづら)積みという自然石をそのまま荒く積む技法で建てられています。
天守閣内部
地下には籠城用の井戸があり、天守台穴蔵にあったこの井戸だけでなく、ほかにも複数の井戸や清水が湧出する場所を確保していたことがわかります。
1階には、2015年に徳川家康公400年記念事業として制作された、30歳前後の等身大3D家康像がとてもリアルな存在感を放っていました。
今の大河ドラマの家康と、かなり年齢が近いのではと思われます。
今年も昨年も、ちょっと家康にはコミカルなところがありましたが、この3D像はいたって真面目そう。
井伊家に関する展示もありました。
これは本の挿絵でも見たことがあります。
まさかここで、井伊家に関するものを見ることができるとは。かなりラッキーでした。
2階の展示で印象的だったのが、この馬上筒。
以前から真田信繁(通称幸村)は、家康の首を馬上筒で狙っていたのではという説があったようですが(大河ドラマでも取り上げられていました)、徳川方にもあったとは。
ともあれ希少品ということには間違いなさそう。
3街からの眺めは素晴らしく、浜松の町並みがよく見えました。
何か見慣れない白い石があるな、と後で調べてみたら、三角点でした。
普段全然意識しないのですが、こんなところにあったとは。
花見の名所 浜松城
お城と桜という取り合わせは日本全国にありますが、浜松城もお城を中心に、約340本の桜が植えられているようです。
浜松市内随一の桜の名所として、多くの花見客でにぎわうのだとか。
さくらまつりも開催されるというので、花見の時期に訪れるのもいいかもしれませんね。
尚、私達は浜松駅から歩きましたが(ちょっと時間がかかります)、「遠鉄バス」の「市役所南」バス停で下車するのがいいようです。
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