2018年8月9日、バイカル湖観光の拠点、リストヴャンカを訪れました。
再びリストヴャンカ中心部へ
展望台(チェルスキー岩)見学を終えた私たちは、再びバイカル湖博物館前からミニバスに乗り、リストヴャンカ中心部を目指すことに。
そろそろおなかがすいてきて、どうせならおいしい魚を食べてみたいと思ったからなのですが、この判断が、後でとんでもない悲劇を巻き起こすことになるのです。
下の写真が、博物館前のバス停です。
のんびりとミニバスを待ち、1人20ルーブル(36円くらい)という安い料金で、リストヴャンカのバスターミナルまで戻り、魚市場を目指しました。
マーケットには魚がいっぱい!
リストヴャンカのバスターミナル(マヤークホテルの前)から、バイカル湖に沿って歩いていくと、マーケットがあります。
ここには魚はもちろん、野菜や果物、土産物などたくさんあって、とてもにぎわっていました。
ここでのお目当ては、バイカル湖にしかいないという魚・オームリ。鮭の仲間だそうです。オームリの開きは、ワイルドで迫力あります!
オームリを購入して、市場の中(カフェ・テレモク)で食べるというのが今日のランチです。品物を購入すると、ここで食べることができました。昼時で忙しいのか、店員さんがなかなか来なかった。ここで飲み物などを買うこともできます。
娘が購入してくれたオームリ。
これは燻製かな? 身がピンクっぽいのと白いのと、2種類の味付けを買ってきてくれました。値段も違っていたそうです。1つ100ルーブルと、1つ150ルーブル。どちらが高いのかは、見た目が同じなのでわからなくなりました。
身が白っぽい方は、骨がすぐにはがれて食べやすく、味もこちらのほうがおいしい。ぺろりと1尾完食。魚が苦手なメンバーの分も、きれいに頂きました。
ちなみにこのオームリ、『ウィキペディア』によると、バイカル湖の環境汚染と乱獲による減少のために2017年末に再び漁獲停止になると書かれています。
旅行前に見たNHK『世界ふれあい街歩き イルクーツク』のサイトでも、「※オームリは、政府により漁獲を制限されることがあるためご注意ください。」と書かれていました。美しいように見えるバイカル湖でも、環境汚染や水産資源の問題があるのですね。
オームリが口に合わなかった?夫がもう1種類、娘に頼んで購入してもらったのが、この魚。鱗のない深海魚(カジカの仲間)で、ゴロミャンカという名前です。これも『世界ふれあい街歩き』で知った魚でした。
私は食べていませんが、体の40%が脂肪で、お酒のおつまみにもピッタリらしい。
食べた夫によると、とても柔らかくて魚っぽくなかったそうです。
値段は1尾100ルーブルでした。実はバイカルアザラシの大好物なのだとか。私もいつか食べてみたいです!
飲み物は、ロシアなど東ヨーロッパ一帯で愛好されている微アルコール飲料のクヴァス。
ライ麦と麦芽を発酵させて作る飲み物(ロシアではアルコールではなくジュースという扱い)で、ロシアの夏の風物詩だそうです。
見た目は黒ビールにも似ているけれど、アルコール分が感じられない。でも味は、ビールのような、コカ・コーラにも似ているような。とにかくちょっと不思議な味でした。
松の実は栄養たっぷり
私たちが食事をとった場所から少し離れた場所にも、もう1つマーケットがあります。ここでもオームリは売られていました。
この市場の入り口で売られていたものに、ちょっと興味がわきました。
これは松の実。
日本では食べないけれど、ヨーロッパや朝鮮、中国東北部、北米などでは食用に適する実を着ける松があり、普通に食べているそうです。私はまだ、食べたことがありません。
オレイン酸やリノール酸など、体によさそうな油脂が含まれているようですね。漢方薬としては体を温める性質があり、気を補い、肌を潤し、咳を鎮め、内臓機能を調節し、脳を活性化するとされているそうです。
バイカル湖のビーチ
午後になると、午前中以上にバイカル湖の岸辺は地元の人たちでにぎわい、日光浴を楽しむ人たちがたくさんいました。
日本だと絶対日傘や帽子、日焼け止めで美白対策をするでしょうが、ロシアの人々は、短い夏を精一杯楽しみ、できるだけ太陽の光を浴びようとしているようです。
日本の猛暑と比べれば、決して暑いとは言えない気温なのに、ロシアの人々には待ちに待った夏の日差しなのかな。
さすがに泳いでいる人は今回見かけず、浜辺でのんびり、日光浴をしていました。
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