台南のコンビニは独特の匂い
2018年9月15日(土)~17日(月)の3連休、台南に行ってきました。
私たちのホテルは、台南で一番高い建物であるシャングリ・ラ ファーイースタンプラザホテル台南でしたが、食事なしプランを選択したので、朝食はもっぱらコンビニで買った食べ物で済ませました。
台湾のコンビニは、日本同様パンやおにぎり、麺類や肉まん類などが充実していますが、ちょっと変わった、甘いような匂いがします。
台南駅近くのコンビニに入った時、匂いの正体がわかりました。
台湾のゆで卵「茶葉蛋」(ツァーイェダン)。最初は、おでんのゆで卵かな?と思っていました。
八田與一記念公園で初体験
よくわからない食べ物には手を出さない、かなり保守的な私たちは、この「茶葉蛋」も無視していました。
でも、9月16日(日)、ベルトラ1日ツアーで八田與一記念公園に行ったとき、日本語ガイド兼運転手の陳さんが、「コーヒーとこの卵で休憩しましょう!」と、ふるまってくれました。
そして、この卵のことを教えてくれたのです。
卵を殻のまま、お茶と八角で兆時間煮込んだもの。独特の香りは、八角というスパイスの匂い。味をしみこませるために、わざと卵の殻にひびを入れています。
殻をむくとこんな感じ。煮卵はとても大好き。この卵もおいしく頂きました。
コンビニで購入した「茶葉蛋」は、1個10元。手軽に食べられる、栄養満点な食べ物です。また食べたい!
悪の一味は台湾名物?
毎朝駅周辺を、コンビニや屋台を探しながら散歩していたのですが、面白いものを見ました。
中山路沿いにあるファミリーマートの近くにあった、長いフェンスに描かれた漫画。
まるでドラゴンボール! スーパーサイヤ人でしょうか。
こちらもどこかで見た人たち。台湾なのに桃太郎?
と思ったら、台湾でも桃太郎は有名で、『新・桃太郎』という映画がシリーズ化されているそうです。
彼らの敵は、こんな人たち。上の化け物は「お酒」だとわかるでしょうが(お酒も適量なら良いのでしょうが)、下はわかりますか?
これは「檳榔」(びんろう)という嗜好品。一際目立つ「檳榔」の看板や、緑や赤のネオンサインには、どこか南国らしい幻想的な、そして何か怖いような、不思議なものを昔から感じていました。
噛みたばこのようなものらしく、依存性があると言われます。
アジアの多くの国々で広く好まれているそうですが、依存症になるし、道端に赤い唾や噛み終わった塊を吐き散らすので見た目もよくない。発がん性のリスクもあるそうです。
司馬遼太郎さんの『台湾紀行』でも紹介されていました。25年ほど前の話ですが、やくざ社会では、これが一種のシンボルのようになっているようでした。覚せい剤みたいな感じでしょうか。
『台湾紀行』によると、良家の子女は嗜まないが、肉体労働者の間ではまだまだ檳榔は人気とのこと。
フェンスに描かれた漫画のような啓発活動が実を結び、檳榔が台湾からなくなることはあるのでしょうか。
さよなら台南
9月17日(月)、私たちの帰国便ピーチMM036便は、14:00に高雄国際空港を出発。
座席を予約しているとはいえ、やはり2時間位前には、空港に到着しておきたいところです。
そうすると台南駅を、11:00には出発したい。でも台南の行きたい場所は、なかなか早くにはオープンしていないのです。
有名な林百貨も、かき氷やマンゴーフルーツの店も、11:00開店みたい。飛行機に遅れてしまいます。
というわけで、林百貨やかき氷を諦めて、早い列車で高雄へ移動し、高雄を少し観光してから空港に行くことに決定。
8:50発の列車で、台南を後にしました。
さよなら台南。とても面白い町でした。林百貨やかき氷は、今度訪れる時のためにとっておきます。
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