桜島に初上陸!
今まで2回鹿児島を訪れたことがありますが、桜島は眺めるばかりでした。
2019年2月の3連休で屋久島を訪れることになった私達ですが、初日の屋久島行き高速船まで時間があったので、桜島を訪れてみることにしました。
鹿児島空港連絡バスには、『西郷どん』のイメージキャラクターが描かれています。終点の高速船ターミナルまで、1人1,250円。
もちろん、西郷どんの愛犬ツンも一緒です。しばらく走ると、桜島が見えてきます。
JR鹿児島中央駅前にある、薩摩藩英国留学生を象徴した「若き薩摩の群像」や
大久保利通さんの銅像を見ることができました。鹿児島に来たな!と実感できます。
8:40空港発で、9:32には高速船ターミナル到着です。
空港バスの終点だった高速船ターミナルから、桜島フェリー乗り場までは、少し離れていましたが、徒歩で移動できる距離。
一番前に座ると、窓いっぱいに、桜島の雄姿が見えます。近くで見ると、噴煙がよくわかりますね。
桜島まではフェリーで15分ほど。
想像していたより近かった。
大隅半島と陸続きになったとはいえ、桜島は鹿児島市の一部で(知らなかった!)、24時間運航している鹿児島市営桜島フェリーは大事な交通手段なのです。
乗客も多く感じられたのですが、利用客は減っているみたいで、値上げを考えているという新聞報道も見ました。
料金(普通旅客運賃の場合)は、桜島フェリーターミナルのみで支払うというシステムで、大人160円でした。
桜島港観光案内所で情報収集
桜島新フェリーターミナルの料金所を出るとすぐ、観光案内所があります。
ここで見所を教えてもらい、サクラジマアイランドビューという、約60分で桜島を一周するバスがあると知りました。
500円の1日乗車券を買うと、フェリーも安くなるそうです(160円が130円に)。
これはいいと即決し、1日乗車券も購入。
ただ、バスは1時間に1本しかなく、私達のフェリー到着後まもなく、10:05桜島港発のバスは発車していました。
11:10発のバスには少し時間があったので、まずサクラジマアイランドビューの乗車場所を確認し、その後、徒歩で行けて11:10までに戻れそうな観光名所を訪れました。
月読神社
月読(つきよみ)神社は、桜島港のすぐそばにある神社。
奈良時代初期に建てられたという、桜島最大の神社です。
1914年の大正大噴火の際に神社は埋没し、1930年に今の場所に移転したのだとか。
最近は、交通安全や縁結びなどに御利益のあるパワースポットとしても知られています。
祭神は、アマテラスの弟(スサノオの兄)である月の神ツキヨミなどの神々。
港の眺望が楽しめるので、外国人観光客もたくさん訪れていました。
桜島ビジターセンター
次に訪れたのは、火山のミニ博物館である、桜島ビジターセンター。
敷地内には、溶岩がたくさんありました。普段溶岩なんて見ないから、とても新鮮です。
さて、この博物館ですが、入場料金は無料です!
桜島の歴史や
噴火後の植物の遷移、
地域の観光情報や
防災活動など9つのコーナーで、
「生きた桜島」を体感できる仕組みになっています。
桜島について全く無知だった私でしたが、噴火の歴史やそれに伴う地形の変化、桜島の噴火と共に暮らしている人々の生活の工夫などの一端を知ることが出来ました。
江戸時代の噴火でもまだ桜島は「島」でしたが(上)、1914年の大正噴火によって、桜島は大隅半島と陸続きになってしまったのです(下)。
何度も噴火しているため、島の人々も異変に気付くと素早く避難し、被害を最小限にする努力をされているようです。
この後乗車したサクラジマアイランドビューの車窓から、鹿児島市立桜洲(おうしゅう)小学校の生徒達が、実際に下校時、黄色いヘルメットをかぶっている姿を見ました。
また翌日、屋久島でガイドをして下さった横田さまから、桜島上空の風向きが天気予報で流れ、それを考慮して洗濯物を外干しにするかどうかを、皆さん判断しているのだとか。
今日も桜島からは白い噴煙が立ち上っていますが、今年も活発に活動しているのですね(昨日も1回爆発!)。
ミュージアムグッズも面白そうなものがいっぱいでした。
大正噴火90周年記念碑
近くの国民宿舎・レインボー桜島の前に、大正噴火90周年記念碑がありました。
1914(大正3)年1月12日午前10時5分、桜島は大爆発し、流出した約30億tの溶岩は、およそ1,300戸の家屋を埋没させ、幅約400mもある瀬戸海峡にも溶岩が流れ込み、桜島は大隅半島と陸続きになりました。
当時桜島の人口は約21,000人だったようですが、この時の死者は35人、行方不明は23人だったと言われています。
当時の被害を忘れず、桜島と付き合っていかねばと思いました。
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