2019年4月30日(火)、雨の中、早朝のクラクフ観光を終了した私達は、10:25発の列車に乗り、スロバキアの首都・ブラチスラヴァへ移動。
クラクフ観光は早朝だったので、入場料を支払う場所には行けず、ポーランド通貨が予想以上に余ってしまいました(170.77zl)。
これなら昨日ワルシャワで、琥珀を買っても良かったかな。
ちなみに、スロバキアの通貨はユーロです。
長距離列車の旅
私たちの列車は二等車です。運賃は2人で60.8ユーロ。
ヨーロッパの列車で長距離移動の場合、気になるのが列車の段差。
重いスーツケースを持ちあげるのが、一苦労です。
客車は6人1部屋のコンパートメントで、発車直後は私達2人で広々と独占していましたが、そのうち女性客が乗ってきました。
コンパートメントと通路との間は、透明の仕切りです。
重いスーツケースを、客室の棚に乗せるのも一苦労。飛行機のありがたみがよくわかりました。
クラクフからブラチスラヴァまでは、約6時間半。
本当なら寝台車で移動するはずだった(ブラチスラヴァは宿泊せずに)のですが、ポーランド国鉄のサイトでうまくチケット発券できなかったので、昼間の移動になりました。
寝台車は料金が高く(3人分の切符を予約していました)、昼間の列車で移動したことで、差額の21,937円を返金してもらえたのはありがたかったです。
車内は快適ですが、少々揺れます。もう少しスピードが出てもいいとも思いました。
時々スイッチバック方式で動くのか反対方向に進んだり、スピードを出したり減速したり停車したり。車両を追加したり切り離したりと、とにかく非効率な動きだったのです。
でも後で調べたら、ポーランドからチェコ経由でスロバキアへ進んでいたため、3か国の鉄道事情などで、複雑な動きをしたのかなと納得。ちなみに上の写真は、チェコの駅です。
普通に運転していたら、もう少し時間短縮できたかも。上の地図では、緑色のルートです。
そんな時間の中で車窓のこの黄色い花が、とても印象的でした。菜の花かな?
昼食は、クラクフのユダヤ人街・カジミエシュ地区のスーパーで購入したパンややサラミ。そして屋台で購入した「クラクフ式オブヴァジャーネック」。
「クラクフ式オブヴァジャーネック」は素朴な塩味で、とても美味しくいただきました。
本を読んだり眠ったりしているうちに、ブラチスラヴァに到着です。
令和改元はブラチスラヴァで
列車がブラチスラヴァ中央駅に到着したのは、17:00頃でした。
日本とスロバキアの時差は7時間。日本が7時間進んでいます。
つまり私達が駅に到着したときには、日本は令和に改元した瞬間だったのでしょう。
日本の大フィーバーぶりに比べ、海外では冷静で、海外ニュースではフランスのテレビ局が報道していたくらいでした。
今夜の宿は、メルキュールブラチスラヴァセントラムホテル。
駅からは徒歩5分。迷わずに到着したけれど、もう少し看板が大きいと助かるかな。下はロビー。
エクスペディアで予約して、2人1泊スタンダードルーム朝食付きで14,636円でした。
なかなか内装がモダンです。
評判の岩窟レストランへ!
さて、今日は朝も昼もパン中心だったので、夕食くらいはちゃんとした食事がしたい。
kindle版『地球の歩き方』やインターネットで探してみたところ、モドラー ・フヴィエズダ(Modrá Hviezda)というレストランが評判がよさそうでした。
スロバキア料理のレストランというのも気に入りました。スロバキア料理のレストランなんて、今まで見たこともありません。
ということで、小雨の降る中、トラムに乗ってモドラー ・フヴィエズダを目指します。残念ながら、ホテルからは少し離れているのです。
ここでもトラムの乗り場や切符の買い方がよく分からなくて、まごつきました。
目指すレストランは、丘の上にあるブラチスラヴァ城の麓です。
少し坂道を登るのがおっくうですが、おいしい食事が待っていますよ。
初めて体験するスロバキア料理とは
モドラー ・フヴィエズダは、洞窟の中に造られたレストラン。
ワインセラーを改造したのかな?
店内にはインコのAmber君がいて、盛んにおしゃべりをしていました。私達の場所からは、声しか聞こえず、後でインコだとネットの記事を見て分かりました。
店内は、かなり暗めです。洞窟の雰囲気満点。でもメニューが読みにくいかも(老眼)。
まずはワインを注文。
スロバキアは、おいしいワインでも有名で、店のワインはすべて国産。私たちもちょっと奮発して20ユーロのワインを注文。
スープです(7.20ユーロ)。
私が注文した牛肉の煮込み料理Game caserole(15.90ユーロ)。多分誰もが好きな味ではないでしょうか。
添えられたパンは、結晶型の模様があり、クランベリーソースも珍しく感じました。
夫が注文したのは、ウサギの料理(16,90ユーロ)。
サラダ(6.90ユーロ)も注文して、全部で75.80ユーロ(約9,200円)。サービス料を10%取られたので、観光客価格かもしれませんが、美味しいし、妥当な値段だなと思います。
スロバキアの伝統料理Bryndzové Halušky(じゃがいものニョッキを羊のチーズで絡めた一品)は、好き嫌いが分かれるというので、今回は注文しませんでした。
でもこの調子では、美味だったのではないかな? 今となって少し後悔。
ポピーの種を使ったデザートや、13種類のハーブとはちみつがベースのリキュールBentiannaも試してみたかったです。
こうなったらいつかもう一度、できれば何人かで訪れて、いろいろシェアしながら食べたり飲んだりしてみたいなと思いました。
その時まで、どうか美味しい味を守ってくれますように!
ちなみに、入り口近くはこんな感じです(店のカードより)。
帰り際に見ると、ブラチスラヴァ城のライトアップがとてもきれいでした。
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