2019年5月2日(木)、昨日ウィーンを堪能した私たちは、ザルツブルクまで列車で移動しました。
ウィーン~ザルツブルク 約3時間の列車旅
ウィーン中央駅はホテルのすぐ向かい。
ウィーンでの宿は、ノヴムホテル・コングレスウィーン・アム・ハウプトバーンホーフという長い名前のホテルでした。列車移動の際には最適な立地条件でとてもよかった。
7:55ウィーン中央駅発の列車に乗り、10:58にザルツブルグ中央駅到着。3人で158ユーロでした。
ホテルに荷物を置いて、ザルツブルク半日観光に出発です!
モーツァルトファンでなくても楽しめるザルツブルク
ザルツブルクと言えば、ほとんど多くの方がモーツァルトの生家など、モーツァルトゆかりの地を訪れるのではないでしょうか。
しかしザルツブルク訪問2回目の私と夫は既にモーツァルトゆかりの地は見ているし、初めてザルツブルクを訪れた長女は、そもそもモーツァルトにあまり興味がありません。
ということで、モーツァルト抜きのザルツブルク観光となりました。
ザルツブルクは、街の中心を流れるザルツァハ川を境に、東側の新市街と西側の旧市街に分かれます。
ザルツブルク中央駅から、見どころの多い旧市街へ向かうのですが、旧市街へ入るまでの新市街にも、美しい見どころがありました。
それがミラベル宮殿と庭園です。
ザルツブルクは現在、オーストリアの観光地として有名ですが、昔はオーストリアに所属せず、大司教が支配していた地域(教会国家)。
オーストリアとは対等独立の関係でした(オーストリアの支配下に入ったのは、19世紀以降)。
ミラベル宮殿と庭園
大司教はカトリックの聖職者なので、建前上は生涯独身。
ところが中には堂々と愛人や子供をもうける大司教もいます。
そんな大司教の1人、大司教ヴォルフ・ディートリヒが、1606年、愛人と子供たちのために美しい宮殿を建てました。
それが新市街の名所・ミラベル宮殿。
最初は愛人(ユダヤ教徒の町娘だったとか)サロメ・アルトの名前をとって「アルトナウ宮殿」と呼ばれていましたが、後継者の大司教が「ミラベル宮殿」と改名。さすがに愛人の名前はまずい。
「ミラベル」というのは「美しい眺め」という意味だそうです。
ミラベル庭園は、著名なバロック建築家フィッシャー・フォン・エアララッハの設計で、神話と伝説を題材とする美しい庭園。
庭園の中央には「ペガサスの泉」があり、空気・大地・火・水を表す4つの像が囲んでいるのですが、鴨が泳いでいて、とても気持ちよさそうでした。
「ペガサスの泉」のまわりは、映画『サウンド・オブ・ミュージック』でジュリー・アンドリュース演じるマリア先生が子どもたちと一緒に「ドレミの歌」を歌い、踊った場所として有名です。
美しい花はまるで極彩色の絨毯のようで、大量に写真を撮ってしまいました。
宮殿見学は出来ませんでしたが、宮殿のマーブルホールは、今でもコンサート会場として使われています。
庭園でこんなパンフレットを配っていました。時間と体力があれば、行きたかったな。
遠くに見えるのは、ホーエンザルツブルク城ですね。
カフェ・ザッハー・ザルツブルク
昨日ウィーンの街歩きをしていて、本当ならカフェ・デメルとカフェ・ザッハーの2種類のザッハートルテを食べ比べるつもりだったのですが、時間が無くてザッハーに行くことができませんでした。
でも幸運なことに、ザッハーホテルはザルツブルク新市街(ザルツァハ川の近くです)にもあり、更に幸運なことに、カフェには待たずに入ることが出来ました。
ウィーンでは長蛇の列ができていたのに。でも、「ウィーンだから」長蛇の列だったのかな?
ホテルからカフェまでは、ちょっとわかりにくいですが(ホテル内を進みます)、中に一歩入ると、「格式あるホテルのカフェ」という雰囲気。
そしてウィーンのカフェ・デメル同様、ここも日本人女性率が高かった(汗)。
ちょうど昼時で、カフェでは食事もできるのですが、私達は初志貫徹でザッハートルテ(7.50ユーロ)。
カプチーノは4.90ユーロ、port.kaffee(普通のコーヒー?)5.70ユーロ。
ザルツブルク名物のお菓子・ザルツブルガーノッケルン(23ユーロ)も注文しました。これが今日の昼食。
泡立てた卵白に小麦粉、砂糖を加えてグラタン皿に入れ、オーブンで焼き上げるため、少し時間がかかります。
お菓子の名前を日本語にすると「ザルツブルクの山々」らしいのですが、ウェイターさんがワゴンで切り分けてくれたお菓子を見ると、まさにアルプスの山々のような感じですね。でもふわふわなので、全然お腹はいっぱいになりません。
それにしても、ウェイターさんのワゴンサービスがあるとは、さすがザッハー! 以前注文したカフェでは、全くそういうのがなかったのでびっくり!
ザッハートルテは、濃厚でした。昨日食べたから記憶が薄れているけれど、私はこちらの方が好みかな。
そういえば、オーストリアではケーキにしろコーヒーにしろ、ふわふわのクリームがよく付いているような。下はウィーン風アイスカフェ(9ユーロ)。会計は合計51.10ユーロでした。
オーストリアの人は、ふわふわクリームが好きなのかな?
ヘルベルト・フォン・カラヤンの生家があった!
ちなみに、私たちは最後まで気づかなかったのですが、グーグルマップによると、ホテルザッハーのすぐ近くに、あのヘルベルト・フォン・カラヤンの生家があるとのこと。
ザルツブルクは、カラヤン誕生の地だったのです。知らなかった!カラヤンさん、ごめんなさい。
道理で、私たちが泊まったホテル(ホテルマルクスシティックス)に、彼の写真が飾ってあったわけです。
クラシックファンは、ぜひ訪れてみてくださいね。
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