2019年8月12日(月)ウズベキスタン観光5日目
昨日サマルカンドに到着し、レギスタン広場の夜景に感動した私たちは、朝食前の比較的涼しい時間に、サマルカンド観光スタートです。
最初に訪れたのは、シャーヒズィンダ廟群でした。
シャーヒズィンダ廟群とは
シャーヒズィンダ廟群とは、アフラシャブの丘南麓にある、サマルカンド有数の聖地。
超特急アフラシャブ号の名前にも、使われています。
ティムールゆかりの人々の霊廟がほぼ一直線に建ち並び、今でも巡礼者が絶えません。
旧市街の見どころの中でも、ホテルからはかなり離れているのですが、7:00から見学可能なのがありがたい。
レギスタン広場やビビハニム・モスクを見ながら、1時間弱歩きました。昨日に比べて体調が戻っていてよかった!
最初は入り口がわからず、一般の墓地に入り込んでしまいましたが(墓石に遺影の写真が飾られ、日本と違う雰囲気。ちなみに土葬らしい)、何とか無事に到着。夕方だと怖いかも。
入場料は3人で57,000スム。1人19,000スムで、この日訪れた観光地の中では、一番安かった。
これが入り口。とても立派なこの建物は、ティムール帝国第4代君主で、学者としても有名なウルグベクが建てたもの。
聖地の入り口にふさわしいですね。
「青の都」のすごさがわかる
第一印象は、建物が巨大!ということ。至近距離だと、全体像がなかなかカメラに収まりません。
途中通り過ぎたレギスタン広場やビビハニム・モスクでも感じましたが、まるで高層ビル街を歩いているように思えました。
そして、とにかく美しいのです。
そんな美しい建物が、通りの両側にずらりと並んでいるのは壮観としか言えません。
青色タイルの美しさが、特に印象的でした。
一口に「青」と言っても、これだけ様々な「青」があるのです。
どの写真が誰の廟なのか分からなくなったけれど、一つ一つが皆それぞれに美しいですね。
霊廟内部も素晴らしかったのです。これはティムールの妹を祀ったシリンベク・アカ廟の内部
まるで陶器の食器のよう。清楚な美しさが感じられ、白い色も効果的。個人的には一番好きです。
こちらは、シャーヒズィンダ廟群の中でも一番美しいと言われるシャーディムルク・アカ廟。
霊廟内部です。こちらはとても華やかですね。
ティムールが愛した、美しい姪を祀った霊廟だそうです。
廟群入り口を入ってすぐの階段は、「天国の階段」と呼ばれ、行きと帰りの数が合っていれば、天国に行けるそうです。
観光している間に数を忘れそうなので、登った後すぐ降りて、夫婦で数を確認(これは反則?)。
2人とも同じ数だったので、何とか天国に行けるかな?と期待しています。
ビビハニム・モスク
シャーヒズィンダ廟群の近くに、ビビハニム・モスクはあります。
途中には、ハズラテイ・ヒズル・モスクという美しいモスクもありました。
ビビハニム・モスクは8:00から見学可能で、入場料は1人25,000スムです。
シャーヒズィンダ廟群を見学した後、帰りに訪れました。グーグルマップの計算よりも、もっと早く行けたように思うのですが。
ここはかつて、イスラム世界で最大を誇ったモスクでした。
現在、アラブ首長国連邦のアブダビにあるシェイク・ザイード・モスクが世界最大級のモスクと言われていますが、それでも中央アジアでは最大のモスクです。
1399年、インド遠征から戻ったティムールによって、イスラム世界最大のモスクの建築が命じられました。
モスクはインド遠征から持ち帰った貴石を使って建設され、インドから90頭の象が動員されたとか。
しかしティムールが工事を急がせたため、突貫工事となりました。
1404年に完成したものの、当初から礼拝中にレンガが落下する事故が続き、危険を恐れて礼拝に訪れる人も来なくなり、寂れてしまいました
そして度重なる地震などで崩壊。現在の建物は、ソ連によって再建されたものなのだとか。
そしてソ連崩壊後は、ユネスコの協力で、鮮やかな青いドームが復活しました。
興味深かったのが、石で出来た巨大な説教台。
ここに世界最古のコーラン(クルアーン)が置かれていたそうです。
ちなみに、ここも「願い事しながら周囲を三周すると願いが叶う」と言われているとか。これは知りませんでした。知っていたらやっていたかも。
美しさを維持するのは難しい
ホテルへの帰り道、ビビハニム・モスクの青いドームがもっと近くに見えました。
モスクに隣接するホテルは便利でいいね、と言いながら、よくよくドームを見ると
何とドームに、草が生えているではありませんか!
日本だと、屋根に草が生えると雨漏りの危険があるなど、あまりいい印象はありません。
せっかく美しい色が蘇ったのに、ちょっとびっくり。
美しさを維持するためには、何事につけても、弛まぬ注意とメンテナンスが必要のようです。
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