8月15日(木)、昨夜キルギスの首都ビシュケクに到着した私達は、今日はイシク・クル湖に向かいます。長女がキルギスで一番行きたかったのが、この湖でした。
ビシュケク西バスターミナルから始まる旅
ビシュケクからイシク・クル湖日帰りは無理なので、1泊することになりました。
でも直前までスケジュールがなかなか決まらず、長女が旅行第1日目のソウルで、ゲストハウスを予約してくれたのです。
ゲストハウスがあるのは、チョルポンアタというリゾート地(初めて聞く!)
とにかくチョルポンアタを目指して、ビシュケク西バスターミナルまで、オシュ・バザール経由で歩きました。
チョルポンアタへは、ビシュケクからマルシュルートカという、乗合タクシーに似た小型の乗合バス(ロシアや旧ソ連圏でよくみられるそうです)で向かいます。
体調は、皆まだ完全には復調していません。長いバス旅に耐えられるのかな?
ショロで栄養補給
私達はホテルから1時間ほど歩いたため、少し喉が渇いていました。
バスターミナルの近くで長女が見つけたのが、このドリンクスタンド。
麦を発酵させたキルギスの伝統的国民飲料「ジャルマ」を売っていました。
ほとんどが「ショロ社」のスタンドなので「ショロ」と呼ばれることもあります。
街のいたるところで見かけました。
なんだかヤクルトの販売方法と近いかも。パークホテルの客室の冷蔵庫にもありました(上)。
この日は青い方を飲んでみましたが、酸味と塩味が混じったような感じ。濁っていて、いかにも栄養ありそう! 実際、ビタミンB1やビタミンCを豊富に含んでいるそうです。
ロシアで夏に人気の飲み物クヴァスに近いです。1杯12ソム。
ちなみにクヴァスは緑の樽で、値段は同じ12ソムでした。
時刻表のない乗合バス
バスターミナルの窓口で切符を買います。バス代は1人280スムでした。
このバスは時刻表がなく、お客がたくさん乗れば出発です。だから時間が読めません。
10時半頃バスに乗ったけれど、出発は11時前でした。
11時頃に出発したバスは、天山山脈を目指して走ります。
よく見ると、線路が敷かれています。でもキルギスでは、あまり鉄道の便はよくないようでした。
行きのバスでは、前の座席に男の子とお母さんが乗っておられたのですが、そのうち男の子が飽きてきて、しきりに遊び始めます。
とてもかわいくて、椅子から落ちないように相手をしてあげたら、後でお母さんから、手作りサモサを少しいただきました。
予想外のふれあい旅。たまにはこんな体験もいいかもしれません。
天山山脈のドライブイン
やがてバスは、天山山脈に入った様子。車窓に山々が迫ってきます。
12時半頃、途中のパーキングエリアで、約20分間の休憩がありました。
トイレは有料で、バザール同様5ソム必要。小銭を用意しておきましょう。
ここの簡易レストランで、昼食をとる人々もいましたが、私達は、持ってきたお菓子などを食べました。パークホテルの朝食ビュッフェが豪華で助かります。
行きも帰りも、同じ場所で休憩です。ちょうど行程が半ばなのでしょうか。
行きは天気が悪かったのですが、翌日は少し晴れたので、山並みもきれいに見えました。
車窓から見たイシク・クル湖と、遊牧民のユルタ
このドライブインには、遊牧民のユルタ(伝統的な移動式住居)がありました。中がちょっとした店になっているようです。入り口に魚の干物が干してあるのは、イシク・クル湖の魚かな?
14:00頃、窓からやっと湖が見えてきました。
曇っているせいか、なんだか寒そう。
湖畔には、ユルタが並んでいるエリアもありました。
ユルタで泊まるというプランも人気のようです。
ちなみに、キルギスの国旗には黄色い太陽が描かれていますが、その太陽の中にある2組の3本線を交差させたシンボルは、伝統的な遊牧民のユルタを表現しているのだとか。
ユルタはキルギスの人々にとって、心のふるさとなんですね。
ゲストハウスまでが寒くて遠い!
15:00頃、チョルポンアタ到着。順調にいって4時間かかるコースを、見事4時間で走破です。
しかし、これで終わりではありませんでした。
バスから降りてびっくり! バス停というより、空き地の駐車場のようなもの。
それにものすごく寒いのです。ウズベキスタンの炎天下が嘘みたい。
私達は、可能な限りの厚着をしてきたのですが、それでも震え上がってしまいました。
おまけに風がとても強い。今は8月というのが信じられない!
しかもチョルポンアタのバス停から、今夜の宿マクサットゲストハウスまでが、遠かったのです。
チョルポンアタでは宿が点在しており、私たちのゲストハウスは、バス停よりかなり東側。途中下車できたら、もっと近い所で降りられたのに。
人気の無い道を、MAPS.MEを頼りに歩くのですが、バス道よりも裏道を「近道」と判断して表示してくれるので、余計に心細い。
ここでも30分以上歩いて、やっとゲストハウスに到着。部屋に入るとほっとしました。
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