2019年12月30日(月)、ミャンマー滞在4日目です。
この日は早朝マンダレーから、空路ニャウンシュエのホテル・ジプシーインへ移動しました。
ホテルでインレー湖のボートツアーを紹介してもらいました。
パダウン族(首長族)や銀細工、蓮の織物工房などを見るノーマルツアー(20,000チャット)に、インデイン遺跡観光(5,000チャット)をプラスした、25,000チャットを料金として支払いました。
いよいよインレー湖に出発です!
インレー湖のボート
インレー湖とは、シャン高原にある南北約22km、東西約12km(乾季には南北約15km、東西約6km)の細長い湖です。
湖上の主な交通機関となるのが、伝統的な「フレー」と呼ばれる船。
浮草や水上を伸びる水草の間を通る必要があるため、細長い笹船のような姿をしています。
でも私たちが乗る船は、手漕ぎの船ではなく、ディーゼルエンジンが付いたフレー型ボートです。
ホテルのすぐ近くが西運河の船着き場になっていて、たくさんのボートが停泊していました。ボートの内部はこんな感じ。ちゃんと救命胴衣もついています。
エンジン音はかなりうるさいのですが(周辺の騒音公害が心配)、スピード感はすごい。
このボート自体が、なんだかアトラクションのように思えてきました。
インダー族の漁師さんの巧みな技
インレー湖観光の目玉の一つが、『地球の歩き方』の表紙にも採用されている、少数民族インダー族の漁師さん。
片足で起用に船を操っています。釣り鐘型の網もユニークですね。
実際に、こんな漁師さんがいるのかと思いながら、細長い運河を南下して、湖の中央部分に出てきました。
すると、遠くにちらほらと、漁師さんの船が見えてきます。
片足で船尾に立ち、もう片方の足で櫂を操るという、独特の漕ぎ方。
とてもユニークな、この釣り鐘型の網は、伏せ網と呼ばれています。
この網を湖に沈めて湖底をかき回し、浮かび上がる魚を捕獲するのだとか。
私はとてもバランス感覚が悪いので、船の上で立つこと自体無理。
きっと幼いころから、船の上で暮らしていたからとはいえ、すごい能力に感嘆していました。
ちなみに彼らは水上生活をしており、これらの家もインダー族のものかもしれないなと思いました。
土産物屋で働いていたパダウン族の女性
最初に私たちが到着したのが、パダウン族のいる土産物屋。
いわゆる「首長族」で、女性が真鍮製のコイルを首にはめていることで有名です(女性のみの身体改造)。下の写真のコイルが、彼女たちのつけるもの。5歳くらいからつけ始め、成長に応じて長さを変え、コイルの長さが長ければ長いほど(つまり首が長ければ長いほど)、美しいと考えられているのです。
彼らはタイとミャンマーにかけて分布する少数民族で、「カヤン族」「カレン族」という呼称でも知られています。
この土産物屋では、パダウン族の女性が、機織りをしていました。この機織りのスタイルは、日本では江戸時代の農村で見られた地機(じばた)というスタイルでは? かなり古い方式だと思います。
チップをあげると、彼女たちと記念撮影もできるのですが、なんだか見世物扱いしているようで、ちょっと違和感があり、記念撮影はしませんでした。
でも後で考えてみると、これが彼女たちの現金収入になっているのだから、悪いことをしたのかもしれません。記念撮影してあげたらよかったかな。
記念撮影はしなかったけれど、土産物屋で、美しい模様の描かれた漆のお皿を1枚購入しました。
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