幻想的なカックー遺跡の仏塔群 響きあう風鐸の音色で、極楽浄土を体感しよう!

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2019年12月31日(火)、ミャンマー滞在5日目です。

この日はニャウンシュエのホテル・ジプシーインでタクシーを手配していただき、カックー遺跡やワイナリーを訪ねた後、ヘーホー空港に移動しヤンゴンへ行くという日程。

知られざるインレー湖の名所 Maing Thouk Wooden Bridgeを渡ろう 

2020年2月7日

サプライズで連れて行ってもらったMaing Thouk Wooden Bridgeに大感激した後は、いよいよ本命のカックー遺跡を目指します。

パオ族の聖地カックー遺跡

カックー遺跡は、インレー湖の観光拠点であるニャウンシュエから、南東約70km。

Maing Thouk Wooden Bridgeからは、車で1時間半ほどでした。

『地球の歩き方』によると、カックー遺跡への公共交通機関は現在なく、タクシーでないと行けません。

そしてカックーに入るには、地元の少数民族パオ族の組織PNOのガイドが同行しなければならないそうです。

カックー遺跡が見えてきました。画像では小さいのですが、上の写真のバイクの後ろに乗っている人物は、もしかしたらパオ族のガイドさんかな?

私たちは特に、パオ族のガイドをお願いしなかったのですが、大丈夫なのかな?

これがパオ族のガイドさんのようです。黒い衣装に、赤いターバンがとてもよく映えて印象的ですね。

上の写真でひときわ目立つ白い仏塔は、紀元前3世紀のアショーカ王時代のものを整備しているのだとか。

この周囲の赤土も印象的でした。

林立する仏塔が印象的

入場料1人3US$を支払って、カックー遺跡に入りました。

この遺跡には、2,478基もの仏塔が林立しています。

まずその仏塔の数に、圧倒されました。

長い参道の右を見ても、左を見ても、仏塔ばかりです。

この遺跡は、12世紀(平安後期~鎌倉初期)にアラウンスィードゥー王が建立し、この周辺に住むパオ族とシャン族の各家庭に、一基ずつ仏塔を寄進するよう指示したのが始まりとされています。

仏塔の前にあるプレートは、寄進した人の名前でしょうか。

仏塔の大きさの違いは家の財力に、デザインの違いは部族の違いによるものだそう。

これなどは、インドっぽい雰囲気のデザインですね。

カックー遺跡の中心部

この遺跡も靴や靴下を脱いで、参道を歩いたり仏塔の間を歩いたりしました。

参道の途中は工事中。外国人旅行者に開放されたのは2000年からで、今も整備が進んでいます。

中央に近づくと、金色の仏塔も見えてきました。

入り口付近の仏塔と比較すると、金色なので豪華に見えますが、彫刻はシンプル。

仏塔の中に安置されている仏様も、金色です。

そしてこちらがご本尊かな?

四方に仏像が安置されているのは、ほかの寺院と同じでした。仏像は新しそうですね。

アショーカ王の仏塔も見つけることができました。白くて美しいデザインですね。

風鐸と鐘の音で、極楽浄土を体感できる

この日は12月31日。大晦日。日本だと除夜の鐘をつく日です。

カックー遺跡にも鐘があり、いい音を立てています。まだ昼間なのですが、除夜の鐘だと思ってありがたく聞いていました。

この遺跡の魅力は、なんといっても「音」。

2,000余りの仏塔には、それぞれ「風鐸」と呼ばれる鈴が取り付けられ、それが風に吹かれて、何とも言えない音色を奏でるのです。

仏塔1基1基によって風鐸が違うので、その音色も違います。

高音もあれば低音もあり、それらの音色が重なり合って、まるでオーケストラのように響きます。

日本の寺院にも、仏堂や仏塔に風鐸が取り付けられているのですが、音色をあまり聞きません。

やはり数が多いと、音も自然と聞こえやすくなるのですね。

シャラシャラ響く高音と低音の響き、そして時折聞こえる鐘の音を聞くと、極楽浄土ってきっとこんな感じなのだろうなと思われます。

どこを見ても仏塔。そして美しい音色。

北の入り口近くにあるという「金色の豚」は見ることができませんでしたが(知らなかった)、パオ族の聖地で素敵な体験ができました。

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