若君の生存伝説
『週刊少年ジャンプ』に連載が始まった『逃げ上手の若君』の舞台の1つは、鎌倉です。鎌倉時代末期から南北朝時代を描く、異色の時代設定。
主人公・北条時行(ほうじょうときゆき)は、鎌倉幕府滅亡時の最高実力者・北条高時の磁南として生まれ、何度も建武新政府に反撃して鎌倉を占領するのですが、最終的には捕らえられ、鎌倉の刑場として有名な龍口(たつのくち)で処刑されたと言われます。
しかし、安徳天皇や源義経、そしてNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の最終回で話題になった明智光秀まで、歴史上の人物(特に非業の死を遂げた人物)には、生存説がつきもの。
北条時行にも生存説があり、伊勢国に渡って生き延びて子孫も残したと言われています。
なんと子孫の中には、あの関東の戦国武将・北条早雲(伊勢宗勢)まで含まれているのにはびっくり!
また、熱田神宮(名古屋市)宮司の娘との間に子孫を残したとも言われています。
また別に、巫女との間に生まれた子孫の家系だという家もいくつかあるのだとか。
北条氏の家紋と同じ名前を持つ会社が! 関係はある?
『逃げ上手の若君』について調べていると、「ミツウロコという会社がある」という耳寄り情報を入手!
早速調べてみると、確かに「株式会社ミツウロコグループホールディングス」という会社がありました。
関西人の私にはなじみのない会社なのですが、東京に本社があり、石油やLPガス、固形燃料などの販売を行う会社。
ちびまる子ちゃんのスポンサーとしても有名で、子会社はアミューズメントや不動産、保険や電力事業にも進出しているのだとか。
でも社名こそ北条氏の家紋と同じなのですが、この会社を設立する際、3つの運送会社が関わっていたことと、そのとき魚介類の運送を主に行っていたため、魚に関係のある鱗を使用して「ミツウロコ」という名称になったそうです(『ウィキペディア』より)。
北条時行とは直接関係はなさそうでした。
若君の子孫が経営する会社が愛知県に!
ところが、「三つ鱗」のデザインをロゴにしている会社は他にもあるようで、その中で「有限会社親和工業所」という、愛知県豊明(とよあけ)市にある金属加工メーカーが、北条氏の子孫と名乗っているのを発見!
詳しくはこちらをご覧いただきたいのですが、社長は熱田神宮宮司である尾張氏の子孫で、この尾張氏に、北条時行の子供が養子に入っていたのだとか。
北条氏は確かに歴史の敗者となり、北条時行の名前もあまり知られているとはいえませんが、「逃げる」という行為を前面に押し出した(『週刊少年ジャンプ』では珍しい?)この漫画が、いい作品になればいいなと思いました。
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