日帰りで京都の桜の名所を7つも巡る!欲張り弾丸バスツアー
何度かお花見のバスツアーに行く機会がありましたが、2年前の4月に訪れたクラブツーリズムのバスツアー「京都を彩る7つの桜めぐり」は、今でも心に残っています。
目的地は、哲学の道、南禅寺、知恩院、植物園、半木の道(なからぎのみち)、平野神社、嵐山。それになんと、円山公園も加わって実質8カ所!
もちろん昼食もついています。
1カ所あたりの滞在時間は短くて、ちょっと気ぜわしいですが、限られた時間で効率よく花見がしたいという方にはおすすめのバスツアーでした。
価格は1人7,990円プラスバス前プランで500円追加(合計8,490円)。
大阪発京都行きのバスツアーですが、2019年4月7日(日)出発でこのお値段というのは、今のバスツアー価格を考えると、とても安いように思えますね。
哲学の道
天気予報は「下り坂」となっていましたが、午前中は絶好のお花見日和! このツアーの最大の敵は「渋滞」ですが、無事に8:50頃、最初の目的地、南禅寺駐車場に到着できました。
9:00になるまでに最初の目的地に到着できなければ、この後の行程がかなり厳しくなると聞いていたので、まずは第一関門突破! 幸先のいいスタートです。
平安神宮から哲学の道へ向かったのですが、車窓からも満開の桜が楽しめます。
そろいの上着を着た外国人観光客の団体! 今となってはとても懐かしいですね。
8:50~10:15まで南禅寺と哲学の道の散策です。グーグルマップでは歩いて30分(往復すると1時間!)ほどですが、写真を撮ったりのんびり散策すると、以外と時間がかかるので注意しましょう。
哲学の道は琵琶湖疎水に沿った歩道で、春は桜並木が美しく、京都で最も人気のある散歩道の1つです。
よく見ると、種類の違う花も混じっています。何の花かな?
地域の守護神・大豊神社と椿ヶ峰の御神水
哲学の道のちょうど真ん中辺りに、大豊(おおとよ)神社という、ちょっと面白い神社がありました。この鹿ヶ谷(ししがだに)や南禅寺一帯の産土神(うぶすながみ 土地の守護神)だそうです。
鳥居の近くには椿の花も咲いていました。
神社の境内には、その名も「椿ヶ峰の御神水」。
この神社の裏山にある「椿ヶ峰」から湧き出しているご神水です。元々この神社は冷やし山三十六峰の1つ椿ヶ峰にあって「椿峰山天神(ちんぽうざんてんじん)」と呼ばれていたそうです。
現在も椿ヶ峰を御神体としているため、椿がたくさん咲いていました。桜とはまた違った美しさです。
大豊神社のかわいい動物たち 日本では珍しい狛ねずみも!
まずは本殿に参拝。花や緑に覆われた、とてもいい雰囲気です。
平安時代中期の887(仁和3)年、宇多天皇の病気平癒祈願のために創建された由緒ある神社です。
病気平癒や福徳長寿にご利益ありだとか。
そして境内のあちこちに、「動物」がいることでも有名です。
例えばこれは、金運を授けてくれるという狛犬ならぬ狛蛇、じゃなくて狛巳(こまみ)。初めて見ました。
狛犬のようにペアではありませんでした。どうせなら狛犬のように、口を大きく開いた阿形(あぎょう)の狛巳と、口を閉じた吽形(うんぎょう)の狛巳がいたらいいと思ったけれど、迫力ありすぎて怖いかな?
火災よけの愛宕社(左)。ここには狛鷹がいました。
隣接する日吉社(右)には、神の使いである狛猿。狛鷹と狛猿が1対になっている、不思議な神社でした。
そしていちばん有名なのが、この大国社。本殿東に位置しています。
大国社というのは、オオクニヌシノミコトをお祭りした神社。縁結びの御利益が期待できます!
『古事記』によると、草原に火をつけられて殺されそうになった(恋人の父スサノオノミコトによる試練)オオクニヌシノミコトは、ねずみのおかげで危機を脱し、スサノオノミコトの課題もクリアできたのだとか。
そのためオオクニヌシノミコトのお使いは、ねずみということになっているそうです。
右は雄のねずみで、学問を象徴する巻物を持ち(よく見ると、口を開いている=阿形)
左は雌のねずみで、抱えているのは万物の根源を象徴する水玉。
これはよく見ると、口を閉じていて吽形のようです。
この翌年(2020年)が子年になったため、狛ねずみのある珍しい神社として、大豊神社はよく紹介されましたが、緑の中にあるとても雰囲気のいい神社なので、十二支に関係なく、哲学の道に来た際にはお立ち寄りくださいね。
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