2年前の4月に訪れたクラブツーリズムのバスツアー「京都を彩る7つの桜めぐり」は、今でも心に残っています。
目的地は、哲学の道、南禅寺、知恩院、植物園、半木の道(なからぎのみち)、平野神社、嵐山。それになんと、円山公園も加わって実質8カ所!
もちろん昼食もついて1人7,990円という、ありがたいツアーでした。
哲学の道と若王子神社
哲学の道で、珍しい狛ねずみのいる大豊神社を訪れた後は、
再び哲学の道から南禅寺方面を目指します。
さすが桜の名所で名高い哲学の道!
あちこちで美しい桜に出会いました。
結婚式の写真の前撮り?をしていたカップル。いいお天気で、本当に良かったですね。
疎水には、魚の姿もありました。
やがて見えてきたのが、熊野若王子(くまのにゃくおうじ)神社。
哲学の道の終点・若王子橋のすぐ近くにあり、平安時代末期に、後白河法皇によって創建された神社。
当時は熊野信仰が大ブーム! 和歌山県にある熊野三山を巡る「熊野詣で」も盛んに行われましたが(世界遺産の「熊野古道」はその名残)、京都にいながら、熊野の神様に参拝できれば、もっと京都人にとっては便利ですよね。
この神社は、熊野三山で祀っている12柱の神々の内、若一王子(にゃくいちおうじ)もしくは若王子(にゃくおうじ)神と呼ばれる神で、天照大神や十一面観音と同体とされています。
この日は「桜花祭」が行われるのか、紅白の垂れ幕があって一段と華やか。
室町幕府の初代将軍・足利尊氏や、同じく8代将軍で応仁の乱や銀閣で有名な足利義政が、ここで花見をした故事にちなみ、哲学の道を散策する人々の道中安全を祈願するお祭りだそうです。見てみたかったな。
南禅寺の三門と法堂
南禅寺へ行く途中、永観堂の前を通りました。
紅葉の頃はたくさんの人で賑わいますが、今は比較的静かみたい。
湯豆腐の名店として知られる奥丹も、まだ営業時間前。
そしてようやく南禅寺到着!
臨済宗の寺院で、室町幕府が制定した「五山十刹」など、寺院の格付けの中で「五山の上」と位置されている、とても格式の高い寺院です。
石川五右衛門の「絶景かな!」という名台詞で知られる、三門とご対面。
今日は時間がないので、上に登るのは諦めましたが、上から見ると境内の桜が一望できて、さぞきれいだったことでしょう。
南禅寺の中心となる建物・法堂(はっとう)も桜が加わると美しいですね。
水路閣で思い出すあの名作エンディング 史実とは少し違う?
三門は諦めましたが、南禅寺で一番お気に入りの場所である水路閣には行きました。
水路閣は、なんとなく古代ローマの水道橋のような雰囲気が残る素敵な場所。
禅宗寺院の境内に、煉瓦造りの水道橋があるという意外な組み合わせが斬新です。
1888(明治21)年の完成で、琵琶湖疎水がこの橋を通って哲学の道方面に流れています。
建設当時は、古都の景観を破壊するとして反対の声も上がったそうですが、今やすっかり京都の名所。なんとなくエッフェル塔と似ていますね。
余談ですが、南禅寺の水路閣や三門は懐かしいTVアニメ『るろうに剣心 京都編』のエンディングにも登場します。
水路閣は印象的だったけれど、南禅寺三門も登場していたのは、こちらで教えて頂きました。
剣心たちが京都で活躍するのは、大久保利通さんが暗殺された直後だから、まだ水路閣はできていなかったはずだけれど、「明治の新しい京都」の象徴の1つとして採用されたのかな。
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