思わぬ方法で伊豆山神社へ
2020年8月(あの土石流災害の1年前)、熱海を訪れる機会がありました。
その時利用したのが、リゾーピア熱海というホテル。
当時このホテルの第2駐車場が、伊豆山の奥にありました。
ホテルに到着し、近隣マップをフロントで頂いたのでよくよく見ると、ホテルの第2駐車場は伊豆山神社の近く!
ダメ元で交渉してみると、駐車場へのピストン輸送バスに余裕があったので、家族3人が乗り込んで、第2駐車場に行った後で伊豆山神社の入り口まで連れて行ってくれたのです(運転手さんありがとう!)
ちなみに、リゾーピア熱海から伊豆山奥の第2駐車場までは、車で10分くらい(利用された方のブログがあります。詳しくはこちらをご覧ください)。今は土砂災害の影響を受けているかも知れません。
修験の霊場は縁結びスポットに
ともあれ神社の入口に到着。
ここに来る道のりもかなり急坂でしたが、まだこんな階段が残っていたとは。
189段の石段を登ると、やっと伊豆山神社です。
高台に位置しているだけあって、眺めがとても美しい! 今はどうなっているかと考えると、胸が痛みます。
海抜170mの場所に、伊豆山神社本殿はありました。祭神は伊豆山の神。火牟須比命(ほむすびのみこと)=火の神とそのご両親の3柱を指すそうです。伊豆に湧く温泉の不思議な力を象徴している神です。
伊豆大島に流罪となった修験道の始祖・役小角(えんのおずぬ)は、島を抜け出して伊豆山で修行をしたそうです。空海も伊豆山で修行をしたそうで、古くから霊場として敬われていたことがわかりますね。
本殿も立派でとても華やかでした。御朱印もいただけてよかった!
境内の手水舎もユニークです。よく見ると、赤と白の二匹の龍がいました。
伊豆山神社の地下に、伊豆山の神は二匹の龍の姿となって温泉を生み出しているそうです。赤い龍は火の力、白い龍は水の力を操り、この二匹の龍が温泉の守護神なのだとか。
この二匹の龍(白い龍が夫)も仲のいい夫婦ですが、この神社をもっと有名にしたのが、源頼朝と北条政子のビッグカップル。
頼朝と政子の腰掛石も残っています。この2人の逢瀬の場所が、この伊豆山神社(当時は「伊豆山権現」と呼ばれていました)。一説には、無理矢理他の男性に嫁がされた政子が館を脱出し、嵐の中を伊豆山権現へ逃げ込み、それを知った頼朝もここに駆けつけたのだとか。「駆け落ち」も辞さない政子の強さと一途さは素敵です!
縁結びパワーもきっと強いに違いない! これは縁結び祈願専用のハート鳥居だそうです。
頼朝は、最初の妻だった八重姫の父・伊東祐親に追われてここに身を寄せたり、源氏再興を祈願したりと、とても伊豆山権現を篤く信仰しました。
石橋山の戦いの際にも、「世情が安定したら荘園を寄進する」という文書を頼朝が渡したため、伊豆山神社は政子たちの避難を受け入れました(大河ドラマでも描かれていましたね)。
霊場の雰囲気が伝わる本宮への道
少しだけ時間があったので、山のさらに奥深いところにあるという本宮までの道を途中まで歩いてみました。
これが本宮へと続く道の入口。
本殿の右奥にある「白山神社遙拝所」です。
山の中に入ると、華やかな空気が一変!
役小角や空海が修行をしたのもうなずけます。
本宮まで行く時間も体力も技術もないので、途中の白山神社まで行って戻りました。
病気平癒、厄難消除の神様だそうで、コロナ禍にはぜひ参拝しておきたい神様ですね。
ちなみに、本殿から本宮までは約1時間かかるそうです。時間や体力に余裕があれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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