非公開の東福寺大書院へタクシー移動
2022年7月10日(日)、トラピックス日帰りバスツアー(大阪発)に参加しました。ツアーの名称は
■京都府割■東福寺の大書院 青もみじ貸切見学とザジェネラル京都のイタリアンランチコース 日帰り
というもので、きょうと魅力再発見旅プロジェクトの対象コースです。いわゆる「県民割」ですね。
京都府は7月31日までのツアー延長を決定しました。
ザジェネラル京都高辻富小路でイタリアンランチを終えた後は、タクシーで東福寺の大書院へ移動です。
やはり車だと早いですね。10分程で到着です。
大書院の入り口には、美しい蓮が植えられていました。
大書院や偃月橋からの青もみじに感動!
大書院には一面に大きなガラス窓があり、そこから青もみじが見えました。
抹茶の接待やお寺の方のお話などがまずあります。
その後は、15:00まで自由拝観。
皆、三々五々に自由行動に移った後の、人気のない部屋は、青もみじが一層映えます。
光の具合もあるのですが、黒い机の上にも緑が映っていて、とても美しく感じました。
紅葉もいいですが、青もみじも幻想的で、いいものですね。座禅や瞑想をするのにもいい環境かも。
大書院の窓からちらりと見える偃月橋(えんげつきょう)も、無料で青もみじが楽しめる場所です。
実際に行ってみると、橋は虫食いがかなりあったりしましたが、眺めは素晴らしい! 日本百名橋の1つとか。
橋の下には、洗玉澗(せんぎょくかん)という渓谷が流れています。昔は境内に桜の木が植えられていたのですが、「後に遊興の場になる」との理由で桜を伐採し、楓を植えたそうです。
宋から伝わった「通天もみじ」と呼ばれる三葉楓もあるのだとか。全然気が付きませんでした。階段を降りて渓谷に行って、じっくり見てみたかったな。
無料区間でも十分楽しめた東福寺
私達が貸切できた大書院に隣接して、方丈(ほうじょう)がありました。東福寺など禅宗寺院では、住職の居室のことを方丈と呼んでいます。
方丈を囲んで四方に配される庭園は、近代の造園家・重森三玲(しげもりみれい)により作庭されたもので、有料拝観区域(500円 通天橋と共通券なら1,000円)です。今回私たちは、無料区間のみ拝観することにしました。
大書院に全体の模型がありました。有料区域の庭園の様子がわかるでしょうか。
有名な市松模様の庭は見られませんでしたが、私達の大書院からは、北斗七星を配した東庭と
遥かに南庭が見えました。禅宗寺院らしい簡素さながら、どこかモダンな枯山水です。
東庭には北斗七星だけでなく、二列の直線で表現された天の川や、その影にある裏北斗七星(こぐま座?)があるというのは、大書院の説明を受けて初めて知りました。これは大書院からしか見えませんね。
大書院の裏手には、どこか奈良の酒船石にも似た、水が流れる石庭もありました。面白い!
東福寺の伽藍面(がらんづら)
東福寺は、鎌倉幕府第3代執権・北条泰時の時代、時の関白九条道家(鎌倉幕府第4代将軍・藤原頼経の父)によって建立された臨済宗寺院です。
奈良の東大寺と興福寺から一文字ずつ取って、「東福寺」と名付けられました。
このような寺院なので、「東福寺の伽藍面(がらんづら)」と呼ばれるほど、京都の禅宗寺院の中では立派な建物が印象的な寺院と認識されています。
外国人観光客も数人いて、建物を色々見て回っていました。私もじっくり、建物を見るのは今回が初めてです(いつも紅葉しか見ていない気がします)。
室町時代の第4代将軍・足利義持によって建立された、現存する日本最古の禅宗寺院の三門(国宝)。
大正時代に再建された本堂。
本堂の中には、釈迦如来が祀られています。密教寺院の本尊と違い、厨子の中に隠されていないのが印象的です。
現存する最大最古の禅堂。
どこか中国的な要素もある経蔵。
そして、東福寺でいちばん有名な建物かもしれない、紅葉の時期には人混みで身動きできない通天橋。
こんなに広々とした通天橋を見たことがありません。
この辺りも青もみじが美しく見えるのですが、今回は中に入るのを我慢しました。
有料区間には入らなかったけれど、御朱印はいただきました(500円)。
創建当初、身の丈五丈(約15m)の釈迦如来を本尊としていた(現在は焼失)東福寺が、「新大仏寺」とされたことにちなみ「大佛寶殿」と書かれています。
今回はとても充実した東福寺散策でした。紅葉の頃に、人が少なかったらまた行きたいです。
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