2022年7月14日(木)、トラピックス日帰りバスツアー(芦屋発)に参加しました。ツアーの名称は
■京都割■(三宮・芦屋発)たん熊北店で食す京会席と華彩る平安神宮 日帰り
というもので、きょうと魅力再発見旅プロジェクトの対象コースです。いわゆる「県民割」ですね。
現在これと全く同じツアーはトラピックスでは発売されていませんが、似たようなツアーの参考になさってください。
京会席のランチの後は、いよいよ京都見物です。
神泉苑は寺院だった
最初の目的地は、二条城に隣接する神泉苑。散策時間は20分です。
二条城のすぐ南にあります。昼食会場の京都東急ホテルからは、バスで10分。
行ってみて気が付いたのですが、真言宗の東寺が管理していました。
ここは桓武天皇により天皇の庭園として建設されましたが、空海が雨乞いの祈祷を行った場所でもあります。だから同じ真言宗の東寺が管理しているのかな。昔はもっと広大な庭園だったそうです。
天皇の行幸があった場所らしく、池には王朝時代をしのばせる竜頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の船も浮かんでいました。
心鏡の池という小さな池には、亀がたくさんいます。
池のそばには、お堂がいくつか建っていました。こちらは本堂。江戸時代の後光明天皇の供養のため、父親の後水尾法皇により造立された聖観音が本尊。
法成就池という大池に架かる法成橋を渡ります。
後で知ったのですが、願い事を1つだけ念じながら渡ると成就するとか。
橋を渡れば、空海の雨乞いを助けた善女龍王が祀られています。
他にも弁天堂や稲荷社、天満宮などいろいろな神社がありますが、面白かったのは、恵方社(えほうしゃ)という神社。
日本で唯一、毎年の恵方(恵方巻を食べるときに気にする方角)に参拝できる、陰陽道に関係する神社です。石の台座が、新年になると回転して社の方向が変わるということです。その瞬間を見てみたいな。
静御前と義経が出会った場所
このツアーに参加するまで知らなかったのですが、静御前は、後白河法皇の命令で、神泉苑で雨乞いの舞を奉納しました。
彼女は見事雨を降らせることに成功し、法皇からもお褒めの言葉をいただきました。
その時、源義経もその場にいて、静御前と恋に落ちたのだとか。
今話題の『鎌倉殿の13人』ゆかりの場所の1つだったのでした。ドラマでは描かれなかったように思いますが、面白いですね。
御朱印は通常版で9種類!
これも知らなかったのですが、神泉苑では御朱印がいただけました。
義経や静御前の御朱印もあって、全部で9種類、期間限定のものが更に10種類あるとのこと。
私はこの日御朱印帳を持ってきていたのですが、神泉苑が寺院であることを知らず、うっかりバスの中に忘れてしまったのです。
仕方なく書置きの御朱印をいただきました。
御朱印帳に書いてもらうと300円ですが、書置きだと500円になりました(その分とても豪華なのですが)。善女竜王の御朱印です。
なお、御朱印は郵送でも受け付けてくれるようです。詳しくはこちらをご覧ください。
神泉苑は、平安時代に都で疫病が流行した際に神泉苑で御霊会(ごりょうえ 怨霊鎮魂の儀式)が行われ、それが現在まで続く祇園祭の起源になったといわれています。
今日はもう雨乞いは必要ないですが(むしろ晴れてほしい)、いつまでも続く新型コロナ禍は早く収まってほしいものだと思いながら、神泉苑を後にしました。
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