2022年11月16日(水)、滋賀県大津市を訪れました。前日から東横INN京都琵琶湖大津に宿泊したため、朝早い時間から観光をスタート。三尾(みお)神社を参拝した後、天台寺門宗の総本山・園城寺(おんじょうじ)別名三井寺へ向かいました。
しが周遊クーポンがあれば、ペア拝観料がお得に!
現在工事中の総門を過ぎ、受付で拝観料を払いました。
普通なら大人1人600円なのですが、昨夜ホテルでもらった「しが周遊クーポン」で支払うと、大人ペア1,200円が何と1,000円に!
クーポンで拝観料が払えるのもありがたいのですが、おまけに割引もあるなんて最高!
クーポンの公式サイトは「入場・拝観」で検索できますので、目的地がクーポンでの支払いに対応できるか、ぜひ調べてみてくださいね。
五別所の1つ・水観寺
受付を過ぎると、まず見えてくるのが水観寺。
三井寺の5つの有力な別所(寺院周辺に、修行のため設けられた施設)があり、水観寺はその1つでした。創建したのは「三蹟」の1人として名高い書の名手・小野道風の孫にあたる明尊大僧正。
その後現在地に移転し、本尊は薬師如来。西国四十九薬師霊場の第四十八番札所になっています。
西国三十三所観音霊場第十四番札所の観音堂
水観寺を出ると、長い石段が見えてきました。
パンフレットに記載されている順路とは違うのですが、まずは観音堂へ行くことにして、長い石段を上ります。
石段はきついけれど、紅葉がきれいなので頑張れました。
登り切った先には、全国各地の観音霊場のご本尊を模した、計百体の観音像を祀る百体堂。大津絵が和ませてくれます。
そして観月舞台。後で知ったのですが、舞台の上にアクリル板を敷き詰めて、とても美しいリフレクション写真が撮れるという話題のスポットだったそうです。その写真はこちら。
琵琶湖が見えます!
観音霊場の観音堂。本尊は比叡山で修業し、唐に留学して密教を学んだ園城寺(三井寺)の初代長吏(寺を代表する層)円珍作と伝わる如意輪観世音菩薩像で
33年に一度しか開帳されない秘仏です。次のご開帳はいつなのかな。
昔頂いた御朱印を掲載してみました。
大津そろばん記念碑
観音堂の裏手も、なかなか紅葉が美しく
道が続いているので、何があるのか探検気分で行ってみました。
見晴らしのいい場所にあったのが、この石碑。「大津そろばん記念碑」です。左の黒い石が、そろばんの珠をかたどっているのがわかるでしょうか。
頂いたパンフレットにも公式サイトの境内案内図にも記載されていませんが、調べていくと、大津(旧東海道の逢坂関から京都側に下った大谷、追分町付近)はそろばん発祥の地(中国から伝わったそろばんを日本向けに改良)だったのだとか。
江戸時代には全国に知られ、土産物としても珍重された大津そろばんも、やがて鉄道が開通して逢坂関を通る旅人が激減し、鉄道や道路施設に伴う強制立退きなどもあり、そろばん産業は急速に衰退してしまいました。今では兵庫県の小野市などが有名ですね(播州そろばん)。
それでもそろばん発祥の地・大津では毎年春、全国珠算教育連盟滋賀県支部主催の大津そろばん祭りがこの記念碑の前で行われるそうです。
観月舞台よりもさらに高い場所にあるためとても見晴らしがよく、
琵琶湖の美しい景色がよく見えました。
記念碑の近くには、滋賀県警警察官忠魂碑。明治末の建立ですが、殉職した警官の慰霊碑でしょうか。紅葉が美しいのに訪れる人はなく、静かな時間だけが流れていました。
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