2022年11月16日(水)、滋賀県大津市を訪れました。前日から東横INN京都琵琶湖大津に宿泊したため、朝早い時間から観光をスタート。三尾(みお)神社を参拝した後、天台寺門宗の総本山・園城寺(おんじょうじ)別名三井寺へ向かいました。
五別所の1つ・微妙寺
三十三所観音霊場第十四番札所の観音堂を参拝し、裏手の大津そろばん記念碑を見た後
微妙寺を訪れました。この寺も三井寺の別所の1つで、
元々は三井寺のかなり南にあった寺院のようですが(大津大神宮近く)、水観寺同様、現在の場所に移転しました。
本尊は十一面観音。湖国十一面観音霊場の第一番札所になっているのですが、訪れた時にはどなたもおられませんでした。
こちらでは十一面観音だけでなく、黄不動や北極星を神格化した尊星王(別名妙見菩薩)の御朱印も授与されるようで、珍しい尊星王の御朱印を頂きたかったのですが、また今度かな。
北政所により再建された金堂拝観 閼伽井屋を見逃す大失態
三井寺の本堂である金堂は、観音堂からは少し離れた場所にありました。
15分ほど歩いたところにある(やはりパンフレットの指示通り拝観した方が効率的だった?)
立派な建物が金堂です。内部にはとても多くの仏像が安置され(残念ながら撮影禁止ですが)、見ごたえがありました。豊臣秀吉の死の翌年、北政所により再建された建物で、国宝に指定されています。
訪れた時には、漫画家の今市子さんの原画などを集めた作品展「今市子展 冥界への道ゆき」が開催されていました。
なお、金堂の西には「三井寺」の名の起こりとなった「三(御)井の霊泉」(天智・天武・持統の三天皇が産湯に使ったという泉)を護る閼伽井屋(あかいや)があったようですが、うっかり見過ごしてしまいました。左甚五郎作の龍の彫刻があるようです。残念!
三井の晩鐘を撞いてみた
閼伽井屋は見逃してしまいましたが、「近江八景」の1つに数えられる「三井の晩鐘」で名高い鐘楼は見つけました。
宇治平等院の鐘、高尾神護寺の鐘とともに、「日本三名鐘」にも数えられているのだとか。
音色のいいことで知られ、NHKが『ゆく年くる年』で全国各地の除夜の鐘の様子を放映しますが、滋賀県は三井寺だそうです。
そんな音色のいい鐘を、大晦日でもないのに、一般人が撞けるわけなんかないと思っていたのですが、なんと800円払えば撞けるとのこと。希望者は、鐘楼に隣接する売店に申告しましょう。
鐘楼の入口です。鍵を開けて入ります。かなり緊張します。
いよいよ鐘撞きです。チャンスは1回きり。失敗は許されません。
非力な私でしたが、さすが日本三名鐘! とてもいい音色で鳴ってくれました。余韻もほどよく、心が癒されます。除夜の鐘は撞いたことがありませんが、きっとこの癒される音色で、煩悩を洗い流してくれるのではないかなと思いました。
御朱印も頂けて大満足。素敵な三井寺の思い出になりました。
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