秋の近江路を歩く4 見どころいっぱい三井寺(弁慶の引摺り鐘・一切経蔵・唐院) 

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2022年11月16日(水)、滋賀県大津市を訪れました。前日から東横INN京都琵琶湖大津に宿泊したため、朝早い時間から観光をスタート。三尾(みお)神社を参拝した後、天台寺門宗の総本山・園城寺(おんじょうじ)別名三井寺へ向かいました。

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藤原秀郷と弁慶ゆかりの鐘を収める霊鐘堂

三井寺には、「近江八景」の1つである「三井の晩鐘」と呼ばれる音色の優れた鐘が有名ですが

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もう1つ有名な鐘があるのです。

それが本堂からは石段を登った霊鐘堂に安置されていました。

この鐘は、琵琶湖に架かる瀬田の唐橋を大蛇に臆することもなく渡った平安時代の武士・藤原秀郷(のちに平将門を討伐)が、その勇気を見込まれて竜神(大蛇は竜神が化けていたもの)に頼まれて、大ムカデ退治をした折に御礼として竜宮から持ち帰ったものなのだとか。

そしてその鐘を、三井寺と対立していた比叡山延暦寺の僧兵・弁慶らが略奪し、引摺って延暦寺大講堂の前に吊って撞いてみたら、鐘の音色は出ずに、ただ「イノー」(帰りたい)と鳴ったそうです。

弁慶たちは怒って鐘を谷間に投げ捨てたので、鐘にこのような傷がついてしまったとか。

霊鐘堂にはほかにも、弁慶が所持していた汁鍋がありました。

鐘を略奪して傷つけるという不届きなことをした弁慶ですが、弁慶の人気にあやかったのか、三井寺では彼を責めるどころか、むしろ「べんべんくん」としてキャラクター化していました。そういえば弁慶にちなむお餅も、大津の名物でしたね。転んでもただでは起きない精神を見習いたいです。

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2022年12月4日

三井寺の知の宝庫 一切経蔵

霊鐘堂の近くに、一切経蔵という面白い建物がありました。

一見普通のお堂ですが、内部は八角形の高麗版一切経を収納するスペースになっています。

輪蔵(りんぞう)という回転式書架で、中心軸で回転するようになっているのだとか。

関ケ原の戦いの2年後、敗れた西軍の総大将・毛利輝元(戦国大名・毛利元就の孫)により、山口県の国清寺より移築・寄進されました。

全部で何巻のお経が保存されているのかな? まさに図書館、知の宝庫ですね!

様々な映画のロケ地にもなった唐院周辺

最後に訪れたのは、唐院と呼ばれるエリア。

徳川家康から寄進された三重塔や

寺門派の密教を伝承する「伝法灌頂」など、密教の儀式が行われる灌頂堂があり、三井寺でも最も神聖な区域とされています。

でも一切経蔵や唐院周辺では、映画やテレビドラマのロケも、時々行われているそうで

所々で、ロケ地案内の案内板を見ることができました。『るろうに剣心』や『大奥』シリーズなど、有名な作品もたくさん撮影されているそうです。詳しくはこちらをご覧ください。

確かに絵になりそうな、美しい景色が満載ですね。

変わりやすい秋の天気のため、急に雨が降ってきそうになりましたが、

美しい紅葉を堪能できた三井寺でした。

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