秋の近江路を歩く8 JR堅田駅から満月寺浮御堂へ 琵琶湖に浮かぶ謎の物体も発見!

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2022年11月16日(水)、滋賀県大津市を訪れ、園城寺(おんじょうじ)別名三井寺近江神宮、そして日吉(ひよし)大社を参拝しました。

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堅田内湖から浮御堂へ 素晴らしい日本庭園を見逃した!

日吉大社参拝を終え、JR坂本駅からJR堅田駅へ移動した私たちは、本日最後の目的地・浮御堂へと向かいました。

JR堅田駅からバスもあるようなのですが、ちょうどいい時間のバスがなくて歩きました。

ルートのちょうど中間あたりで、堅田内湖(ないこ)を渡りました。内湖とは、昔は琵琶湖の一部であった水域のことで、琵琶湖の水が入り込んだ池のようなものとなっています。

堅田内湖では、昭和初期から琵琶湖産の淡水真珠の養殖も行われているそうです。

内湖を渡ってしばらく行くと、古くからの落ち着いた街並みが出迎えてくれました。特にこの立派な家はただものではない!

解説版?には「殿原衆の館」と書かれていますが、少し読みにくい。浮御堂の方が気になっていたので、よく読まずに素通りしてしまいました。

後で知ったのですが、この建物こそ堅田の豪族・居初(いそめ)氏の住宅と庭園だったのです。

琵琶湖の西岸に位置する堅田は古くから湖上交通の要衝(琵琶湖の狭窄部)として栄え、中世には琵琶湖沿岸で最大の自治都市もありました。「殿原衆」というのは、地侍(じざむらい=有力農民が守護大名など領主と主従関係を結び、侍身分を獲得した人々)を指しており、居初氏も堅田の湖上交通に従事し、町の自治を行う有力地侍(湖賊という表現もある)でした。

名勝に指定されている庭園(天然図画亭庭園)は、この建物の中。いつかまた訪れてみたいです。

そこからしばらく歩くと、琵琶湖が見えてきました。

更に歩くと、中国風の寺院の門が見えてきました。目的地の浮御堂のある満月寺に到着です(拝観料300円)。

満月寺浮御堂

琵琶湖の観光ポスターなどで、よく見かける浮御堂の風景。

堅田の満月寺という臨済宗寺院のお堂の1つです。平安時代、『往生要集』を著して浄土の教えを説いた源信(恵心僧都)が湖中にお堂を建てて千体の阿弥陀仏を刻み、湖上の交通安全や衆生済度を発願したのに始まり、その後何度も再建されたとか。現在の浮御堂は1937(昭和12年)の再建で、内部には阿弥陀仏千体も安置されていましたが残念ながら内部は撮影禁止でした。

江戸時代の公家・近衛信尹(このえ のぶただ)が選んだとされる「近江八景」のうち(下は浮御堂パンフレットより)、

「堅田落雁」(浮御堂及び松樹に彩られた満月寺境内を中心に、中天から一群の雁の群れが舞い降りる情景)で名高いのですが、

あいにく雁は空を飛んでおらず、琵琶湖を悠々と泳いでいました。でも琵琶湖の狭窄部を結ぶ琵琶湖大橋や、対岸の山々、

遊覧船などを見ることができました。

満月寺境内もなかなか素晴らしく、先ほど紹介した山門は重要文化財。

境内の松や

紅葉が美しかったです。

琵琶湖に浮かぶ謎の物体の正体は?

湖上を見ていると、不思議な物体も見えました。

これ(中央の物体)はいったい何? どう見ても人工物ですが、船でもなさそう。

気になる人は多いもので、受付で尋ねている人もいました。受付の女性によると、雄琴沖にある総合自動観測所とのこと。調べてみると、湖面付近の水質を観測しているのだとか。詳しくはこちらをご覧ください。琵琶湖にはほかにも安曇川沖にあるそうです。

御朱印(300円)も頂き、帰りも歩いてJR堅田駅まで戻りました。今にも雨が降りそうな琵琶湖と水鳥の群れ、そして浮御堂の風景はどこか初冬のわびしさも感じさせ、なかなか味わい深い景色でした。

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