若狭神宮寺から若狭彦神社(上社)へ
2022年5月22日(日)、福井県小浜市の寺社を巡る機会がありました。最初に若狭神宮寺を訪れ、
次に、若狭一宮の若狭彦神社を訪れることにしました。
若狭彦神社は、上社と下社の2つの神社からなっており、上社は若狭彦神社、下社は若狭姫神社と呼ばれています。
まずは若狭神宮寺から近い上社の若狭彦神社から、参拝することにしました。所要時間も10分少しで、十分徒歩圏内。
途中には面白い建物?もあって、
楽しく歩いているうちに、若狭彦神社に到着しました。駐車場の広さにまずびっくり! さすが一宮。
鳥居や
石灯籠も立派です。
太陽のパワースポット・夫婦杉
参道を進んでいくと、道を挟んでそびえ立つ
大きな杉の木が2本ありました。
これが若狭彦神社の二の鳥居と考えられているようです。「夫婦杉(めおとすぎ)」ですね。
季節により前後しますが、晴れた日の朝9時前後、太陽はこの2本の杉の間をまぶしく輝きながら通過していくそうです。パワースポットのようですが、残念ながら訪れたのは12時半。パワースポットを感じたい場合は、ぜひ9時前後に訪れましょう。
山幸彦を祭神とする若狭彦神社
更に歩くと、随神門。
境内には私たち以外は人の姿もなく、神秘的な雰囲気に満ちていました。神職もこの神社にはおらず、下社にのみ常駐しているようでした。
神門の奥にあるのが本殿です。
本殿に祀られているのは、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)。「山幸彦(やまさちひこ)」の別名の方が有名かもしれません。
彼は兄(海幸彦)の釣り針をなくしてしまい、困っていたところ、塩椎神(しおつちのかみ)に教えられて小舟に乗り、海神の宮殿「綿津見宮(わたつみのみや)」に到着。そこで海神に歓迎されその娘・豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と結婚。
豊玉姫に失くした釣針と、霊力のある玉「潮盈珠(しおみつたま)」と「潮乾珠(しおふるたま)」を貰い、この珠の力で意地悪な兄をこらしめたそうです。
ところで和銅7(714)年、今の遠敷郡下根来村白石の里に、彦火火出見尊と豊玉姫命が出現したと言われます。白石の里とは、お水送りの儀式が行われる「鵜の瀬」の近く。若狭彦神社からは、遠敷川(おにゅうがわ)の上流です。
白石の里に出現した時、2柱の神の姿はまるで唐人のようだったとか。神社は最初神々が出現した白石の里に建てられましたが、翌年この地に遷ったとされています。
若狭神宮寺の時にも感じたのですが、やはり若狭国には、アジア大陸の人々が頻繁に訪れていたのではないでしょうか。
生まれて初めて見たモリアオガエルの卵
本殿を参拝した後、
彦火火出見尊と豊玉姫命の子・鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)を祀る若宮神社にも参拝し
神池の案内板をふと見ると、このような文が描かれていました。
この池にはイモリが棲んでおり、モリアオガエルの卵も見ることができるのだとか。イモリには出会いませんでしたが、
確かにモリアオガエルの卵が木の枝に! 本やテレビでは見たことがありますが、実際に見たのはこれが初めてです。
孵化したオタマジャクシは泡の塊の中で雨を待ち、雨が降ると溶け崩れる泡の塊とともに下の水面へ次々と落下するのだとか。つまりこの池で大きくなるのですね。
人の姿がなく、豊かな自然が残るこの境内は、神々が姿を現したという昔の雰囲気をよく伝えているように感じられました。
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