秋の奥能登旅16  ローエル号で行くボラ待ちやぐらと能登ワイン

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車がないと無理だと諦めていたボラ待ちやぐらに行けた!

2023年10月28日(土)、奥能登旅行3日目(最終日)。この日は輪島市から穴水町(あなみずまち)へ移動し、

秋の奥能登旅14  道の駅輪島(ふらっと訪夢)と道の駅あなみず

2023年11月21日

無料観光バス「ローエル号」(2023年は5~10月の土曜・日曜日に運行)で、能登長寿大仏を見学した私たちは

秋の奥能登旅15  ローエル号で行く能登長寿大仏

2023年11月22日

次に、私が一番見たかったボラ待ちやぐらへと向かいました。

能登長寿大仏からは車で15分ほど。中居湾ふれあいパークにありました。公共交通機関では行きづらそうな場所にあるため、もしローエル号がなかったら、訪れることができませんでした。本当に感謝感謝。雨が上がって、薄日が差してくれたのにも感謝感謝。

ボラ待ちやぐらというのは、その名の通り、魚のボラを待つためのやぐらです。

ボラは非常に警戒心が強いため、漁師はこのやぐら(高さは7,8m)の上から海面を見張り、海底に貼ったフクロ網の中にボラの群れが入るのを待ち、群れが網に入るとすぐさま網をたぐり上げて獲っていました。江戸時代から始まった、穴水湾の伝統的漁法です。

明治に能登を訪れた天文学者のパーシバル・ローエル(バスの名前になっています)は、

その著書『NOTO』でこのやぐらを、「ノアの大洪水の前にあった掘っ立て小屋の骨組み」「怪鳥ロックの巣」と表現しました。

1996年秋を最後にこの漁法は行われなくなりましたが、今でも穴水町には、やぐらがいくつか残されています。やぐらの上には漁師の人形が置かれ、今でも海面を見張っています。

海面は透明度が高く、今でも魚がたくさんいそう。

この辺り(中居町)は、大相撲の人気力士・遠藤関の出身地。「道の駅あなみず」の売店には、ボラ待ちやぐらの化粧まわしをつけた遠藤関のパネルがあります。穴水町を代表する観光名所なのですね。

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2023年11月21日

一面の葡萄畑が広がる能登ワイン

最後の目的地は、能登ワイン

中居湾ふれあいパークからは、車で10分足らずですが、この旅行を計画するまでは、能登でワインが造られているとは夢にも思っていませんでした。

調べてみると、2006年にワイン造りをゼロからスタートさせたとのこと。

広大な葡萄畑が広がっていました。そろそろ紅葉が始まる頃かな?

畑の土壌には、穴水湾で採れる牡蠣の貝殻を混ぜ込んでいるそうです。

10月下旬なので、もう収穫は終わっているようでしたが、

よく見ると、小さな葡萄が、まだ残っていたりします。

展望台では「NOTO」のOの文字が1つ欠けていました。昨日の嵐のせいでしょうか。

能登ワインギャラリーでは

能登ワインの説明や試飲も! お酒が苦手になった夫でも飲みやすかったという、能登ワインブラン(1,705円)を購入しました。甘い果実の香りがするフルーティーな甘口ワイン。

今回の旅行ではできませんでしたが、いつか能登の食材と、美味しい能登ワインを組み合わせたおしゃれな食事を味わってみたいものです。

能登ワインの滞在時間は30分間。穴水駅前には定刻通り12:20に到着しました。本当に便利だったローエル号ですが、来年もまた多くの観光客に利用されるといいなと思いました。

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