近くて遠い能勢妙見山
生まれも育ちも兵庫県の阪神地域なのですが、「山」といえばもっぱら神戸の六甲山。同じように自宅から見える北摂連山には、あまりご縁がありません。2年前、本当に久々に箕面に行ったくらいです。
同じく北摂連山に位置する能勢(のせ)妙見山には、星が祀られているという話は聞いていて少し興味はあったものの、乗り換え多くて遠そうだし、交通費も高そうだし、ということで今まで行ったこともありませんでした。
ところが今年(2023年)12月3日、妙見の森ケーブルやリフトが廃止されるというニュース! もし廃止されたら、車のない私たちは、昔のように山を登って参詣するしかありません。交通手段があるうちに参拝し、妙見の森ケーブルやリフトがどんなものなのか、廃止される前に乗っておきたい!
ということで、2023年11月19日(日)に出かけました。天気がいいせいか、行きの能勢電鉄からかなりの人。
能勢電鉄妙見線の終着駅・妙見口駅です。レトロな雰囲気の駅で、
大阪府豊能(とよの)郡豊能町にあります。大阪府内で最北端の駅とは知りませんでした。
ここから、妙見の森ケーブル黒川駅まで、徒歩で20分ほど。グーグルマップを見なくても、歩いている人が多いのでひたすら後をついて行きます。
猪の剥製があってびっくり! 牡丹鍋の店ですね。
吉川自治会館前には、能勢妙見山への参拝客によってにぎわった花折(はなおれ)街道の石碑や、江戸時代の常夜灯などがありました。
たわわに実った柿の木など、のどかな里山らしい光景が続きます。
この辺りは府県境界線が入り組んでおり、ここから先は兵庫県川西市です。
この鳥居は、昔の参道の入り口かな?
皆同じ事を考える 黒川ケーブル駅には長蛇の列
兵庫県川西市に入って間もなく、妙見の森ケーブル黒川駅が見えてきたのですが、ものすごい行列!
私たちと同じように、ケーブルカーやリフト廃止のニュースを知り、廃止される前に乗っておこうという人たちが多いのかな。
30分ほど待ちましたが、待っている間にケーブルカーが上っていくのを何度も見ました。
かなりの急勾配です!
中腹で上りと下りの車両が出会いました。ケーブルカーは1号車と2号車しかありません。1本の長いケーブルの両端に車両をつなぎ、井戸の釣瓶のように一方を巻き上げると、一方が下がる原理で動きます。
ピストン輸送しているようですが、どうしても行列ができてしまいます。待っている間に切符を購入(大人1人片道400円)。その間も人はどんどん増え続けます。1時間半待ちと言われ、諦めかけている人もいました。
いつもこれくらいの人が利用すれば、いくら老朽化とはいえ(63年間運行)リニューアル工事で蘇らせて、廃止せずに済んだかも。「いつまでもあると思うな」ですね。
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