能勢妙見山探訪記4  能勢妙見山参拝(後編) 開運の守護神・北辰妙見大菩薩

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大阪府と兵庫県の境界線をまたぐ山門

2023年11月19日(日)、今まで行ったことのなかった能勢(のせ)妙見山に行くことにしました。

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恥ずかしながら今までほとんど予備知識がなく、「能勢の妙見さん」という通称名の神社か寺院があるのだろうと思っていたのですが、今回調べてみて、「能勢妙見山」という日蓮宗の寺院だとわかりました。

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寺院らしく山門がありました。

この山門を通る際には、ぜひ、右側を注意してみてくださいね。

能勢電鉄の妙見口駅は、大阪府豊能(とよの)郡豊能町。妙見の森ケーブル黒川駅からここまでは兵庫県川西市。そして門を入ると、大阪府豊能郡能勢町です。門の内外で府県境になっているなんて、面白い。

色々な自治体の境界線が、妙見山付近にあることがよくわかりました。

開運殿(本殿)で開運を祈る

山門からは階段を下りていきます。

最初に見えてきた大きな建物は、総受付となる「北辰閣」。御朱印もこちらで頂くことができました(300円)。

2階では写経などされているようです。

これが本殿の「開運堂」。妙見大菩薩をお祀りしています。内部は撮影禁止。幕に白く描かれているのは、この寺院を創建し、その後も保護してきた能勢氏の家紋「桐竹矢筈十字(きりたけやはずじゅうじ)」です。

妙見菩薩は北極星を神格化したものですが、仏教発祥の地・インドではなく、中国の道教信仰から発生したもの。道教では北極星は「北辰」と呼ばれ、天皇大帝(天帝)とされました。常に北を指して旅人の指針となったため、人生の道を導き開いてくれる開運の守護神として深く信仰されています。

星を祀る寺院って私はあまり知らなかったのですが、やはり中国の影響でした。そういえば『三国志演義』で蜀の軍師として活躍する諸葛亮(孔明)が、魏の曹操率いる大軍と赤壁(せきへき)で戦う前、北斗七星を祀る「七星壇」を築いてこの上で天神に祈願を行い、季節外れの東南の風を吹かせて勝利を招いていました。北斗七星信仰ですね。

妙見大菩薩も、勝利の守護神として人気があり、大正~昭和前期の名棋士・坂田三吉が特に熱心に信仰したとか。私たちも運がもっとよくなるように、しっかりお祈りしました。

絵馬堂と売店

境内にはほかにも多くの建物がありましたが、絵馬堂がなかなか大きくて

窓がガラス張りになっていて(冬でも寒くなさそう)

美しい景色を見ることができました。

ちなみに、「桐竹矢筈十字」が印象的な絵馬は1,000円。

売店やカフェ、郵便局もありましたが、廃業した旅館の建物を活用しているようです。

境内には紅葉の美しい個所もあって

屋外でお弁当を食べながら、のんびり紅葉狩りを楽しむのもいいなと思えました。

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