高知駅から追手筋へ  帽子パンと寺田寅彦像 『海がきこえる』の舞台も!

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高知駅前の三志士像と、リンベルの帽子パン

2023年12月29日(金)、念願の伊尾木洞(昨年のNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』で、オープニングシーンのロケ地となった場所)見学を済ませた私たちは、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線を利用して、今夜の宿がある高知市内へ移動しました。

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高知駅前です! 三志士の像が青空に映えて素敵です!

幕末に活躍した(左から)武市(たけち)半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の3人の像。高知に来たなと実感します。3体ともレプリカですが、1人で立っているより、同志と立っている方が寂しくなくていいのかな?

高知駅前には高層ビルも多いし、路面電車も走っているし、大自然真っ只中の室戸岬から来た私には、ものすごい大都会に思えました。そんな高知駅近辺で、今回利用したのは、永野旭堂リンベルというパン屋。

創業90年を超える、高知の老舗パン屋だそうです。

外観は工事中でこんな感じでしたが、通常通りに営業されていました。店内に入ると

面白い形のパン! これは「帽子パン」と呼ばれる高知ならではのご当地パン。

そのパンを最初に、偶然誕生させたのが、この店だったのだとか。甘食パンのような素朴な味で、なかなか美味しい!

こんな特大サイズの帽子パンもありました。1人では食べきれないかも。

椿の花を持つ寺田寅彦像

リンベルを出た後、私たちは南へ向かい、日曜市も開かれる追手筋(おうてすじ)に出ました。

最初に目についたのは、この銅像。よく見ると、「寺田寅彦」と書かれています。高知県出身の物理学者にしてエッセイスト・寺田寅彦の像でした。彼は『吾輩は猫である』の登場人物・ちょっと変わった理学士・水島寒月のモデルとされています。

さらによく見ると、寺田先生は、右手に何か持っています。この時はわからなかったのですが、後で調べると、椿の花を持っているとのことでした。

椿の花と言えば、寺田寅彦は「なぜ椿の花は仰向けに落ちるのか?」という疑問を抱き、それを科学的に解明しようと実験や考察を重ねました。同じ高知県出身の(彼より16歳上)植物学者・牧野富太郎にも、植物学的見地から意見を求めたようです。

写真は昨年3月、東京大学付属施設の小石川植物園で撮影したもの。

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確かに全部仰向きでした。寺田の口癖は「ねえ君、不思議だと思いませんか」(銅像の台座にも刻まれています)ですが、身の回りにある当たり前の事象にも、よく考えてみれば実は非常に不思議なことがたくさんありますね! いつまでもそういう気持ちを持ち続けていきたいものだと、痛切に感じました。ちなみにもう一つ有名な彼の名言が、「天災は忘れた頃にやってくる」です。これは多くの方が、一度は聞いたことがあるでしょう。

『海がきこえる』の舞台になった高知追手前高校

寺田寅彦像と道路を挟んで向かい側にあるのが、高知県立高知追手前(おうてまえ)高等学校

ジブリ映画『海がきこえる』の舞台となった高校(建物の外観)だと、長女に教えてもらいました。

帝冠様式と呼ばれる城郭風の屋根がついた時計台がある、とても素敵な外観の高校では、寺田寅彦や第27代首相の濱口雄幸(はまぐちおさち)、『アンパンマン』の作者として知られる漫画家・やなせたかし(2025年前半期のNHK朝ドラの主人公モデル)なども学んだとか。

高知で2番目に古い伝統校だそうです。残念ながら私はこの映画を見たことがないのですが、若い人には人気とか。なかなかテレビでは放映されない映画ですが、いつか見る機会があればいいなと思いました。

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