木次大橋と八岐大蛇と斐伊川
2024年2月9日(金)夜、夜行バス「グランドリーム出雲11号」で大阪梅田を出発し、翌朝島根県松江市宍道(しんじ)町の宍道駅から、ローカル線の木次(きすき)線始発列車に乗って、木次駅(雲南市)に到着した私たち。
出雲横田行の列車が出発するまでには、約2時間ほどあるので、木次駅周辺を散策しました。
最初に訪れたのは、列車からも見えた、木次大橋。
行ってみると、遠くの山で雲が湧きたっていました。まさに「八雲立つ出雲」という情景。雲が立っているので、小雨が降ったりやんだりという天気です。
木次大橋は、八岐大蛇(やまたのおろち)をモティーフにした橋で(上の写真も大蛇の頭っぽい)
欄干にも、八岐大蛇の顔が描かれています。
この橋は、八岐大蛇のモデルとも言われる斐伊川(ひいかわ)に架かる橋。橋の長さは225mと、かなり長い。
橋からは、斐伊川がよく見えます。
底が見える部分もあるので、浅いところがあるのかも。
橋を渡ったところには、「天空之座(てんくうのざ)」という、不思議な形をしたモニュメント。
説明板によると、八岐大蛇神話をテーマにした木次大橋を、より強調するために建立されたもので
出雲の神々が、木次の里に平和と秩序をもたらすために降り立たれる際、腰を掛ける磐座(いわくら)を表現しています。
彫刻家の半田富久氏によって、1994年の旧暦10月(神有月)に建立されたモニュメントでした。
八岐大蛇公園
再び斐伊川の東岸に渡り、堤防の桜並木を見ながら
川の上流に沿って、南へと進みます。
春はきっときれいでしょうね。
次の目的地は、八岐大蛇公園。地上に追放された素戔嗚尊(すさのおのみこと)が、斐伊川上流から流れてきた箸を見て、川上に人が住んでいることを知ったという「箸拾いの碑」もあるそうです。これは行かねば!
河川敷をしばらく探し、やっと探し当てた公園は
とてもこじんまりしていました。
中央にあるのが「箸拾いの碑」。
左には八岐大蛇の頭部、
右側には八岐大蛇の胴体と、素戔嗚尊の像。これで両者の戦いを表現しているようです。もっと巨大なオブジェを想像していたので、ちょっと意外でした。
斐伊川にもあった沈下橋
木次駅に戻る途中、気になる橋があったので、渡ってみました。
八岐大蛇公園に行くまでに見かけた沈下橋。本当に渡れるのかどうか心配でしたが
「願い橋」という名で、渡ることもできました。
調べてみると斐伊川には、この願い橋も含め、沈下橋が3つあります。この橋は、以前訪れた高知県の四万十川や仁淀川に架かる沈下橋に比べると、自動車は通らないので安心なのですが
橋の幅が狭いので、落ちそうで怖い。
そして木次大橋と比べると、橋と川の間が断然近い!
川も空も、とても広く感じられました。
駅のある東岸へ、橋を渡って戻る際、地元の方らしき男性と橋の上ですれ違ったのですが、とてもいい挨拶をされていて、心が和みました。川と空の距離だけでなく、人との距離も、沈下橋では近いようです。なかなか得難い経験でした。
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