公共交通機関だけで奥出雲観光13  出雲横田で雲州そろばんと現代アートに出会う

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奥出雲町はそろばんでも有名だった

2024年2月10日(土)、初めてJR木次(きすき)線に乗った私たちは、雲南市の木次駅から、奥出雲町の出雲横田駅に到着。

公共交通機関だけで奥出雲観光12  亀嵩駅から出雲横田駅へ ラッピング列車たたら号に乗った!

2024年2月23日

出雲横田駅に来た理由は、「奥出雲たたらと刀剣館」に行くためでした。

HPには「JR出雲横田駅から車で5分」としか書いてなくて、車のない私たちはたどり着けるか心配でしたが

徒歩でも20分ほどで行けるとわかりました。幸い次の列車まで2時間ほどあるので、徒歩で往復&見学時間も取れそうです。

駅舎が神社のような出雲横田駅を出ると、最初に見えてくるのが、

雲州算盤(そろばん)協同組合の建物で、展示室や工房がありました。今回は時間がないので訪問できなかったのですが、調べてみると、奥出雲町はそろばんの名産地でもあるようです。

私たちは兵庫県民なので、そろばんと言えば兵庫県の小野市をイメージするのですが(播州そろばん)、奥出雲町の雲州そろばんも有名で、二大産地だったのです。奥出雲町では、亀嵩(かめだけ)の大工が江戸時代後期(1830年ごろ)に生産を開始しています。

ちなみにそろばん発祥の地は大津らしいのですが(下の写真は大津市三井寺にある「大津そろばんの碑」)

播州そろばんの場合は、豊臣秀吉の三木城攻略時に、大津に逃れた住民がそろばんの技法を習得し、地元に帰って製造を始めたのだとか。播州そろばんの方が、伝統は古いのかな。

巨大な蛇口と八岐大蛇の現代アート

木次線の線路を越え、「むらくもの丘」を登って立派な横田中学校を通り過ぎると

目指す刀剣館が見えてくるのですが

その途中で出会ったのが、なんとも不思議な現代アート。

突如現れた、巨大な蛇口。これは一体、なんだろう?

説明書きを見てみると、備前焼や造形作家の安倍安人(あべ あんじん)さんの作品で、「コック95」という名前が付いています。コック=蛇口です。

作者のメッセージを紹介。

「水は地球と全ての生命の源である その水を我々は もう一度考える時がきているのではなかろうか 命それはそのものが文化である その文化のコックをどのように開けるかはあなたなのである」

考えさせられます。

この蛇の口を過ぎると、たたらと刀剣館なのですが、ここにもまたすごい現代アートが!

まさにこれこそ、現代の「八岐大蛇(やまたのおろち)」。風で八つの頭が動くのです。

かなり大きなモニュメントで、1985年つくば科学万博(EXPO85)の会場に、展示されていたものだそうです。

八岐大蛇の視線の先にあるのは、船通山(せんつうざん)。八岐大蛇が棲んでいた山で、大蛇の尾から発見された「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」が奉られた山でもあります。

今回は聞きそびれましたが、風が吹くと八岐大蛇の鳴き声が聞こえるそうです。ちなみに船通山は、八岐大蛇の正体とも言われる斐伊川(ひいかわ)の源流がある山。もしかしたら、八岐大蛇は故郷を恋しがって鳴いているのかもしれませんね。

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