糸魚川のフォッサマグナミュージアム見学記(後編) 魅惑の洞窟や化石・鉱物の数々

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不思議な洞窟群・マイコミ平

2024年3月25日(月)、新潟県糸魚川(いといがわ)市のフォッサマグナミュージアムを訪れた私たち。

ヒスイやフォッサマグナについて詳しく知ることができたのですが

糸魚川のフォッサマグナミュージアム見学記(中編) フォッサマグナと日本列島の成り立ち

2024年5月7日

糸魚川のフォッサマグナミュージアム見学記(前編) ヒスイ「再発見」の功労者

2024年5月6日

今まで全く知らなかった、糸魚川地域の不思議な地形についても、展示がありました。

糸魚川市の青海黒姫山(標高1,222m)の南部に位置するカルスト地形の「マイコミ平(だいら)」で、日本一深い竪型洞穴の白蓮洞(深さ513m)をはじめ、日本の洞穴の深さランキング1位から4位までが密集している場所。関西大学探検部が主体となって、探検調査を行ったようです。

この場所は、事前の許可なしの入山は絶対に不可。地元の旅行業者・三愛旅行社がツアーを開催しているらしく、それに参加するしか訪問する手段はないそうです(とても予約が取りにくい「幻のジオサイト」)。糸魚川市に、こんな秘境もあったとは。親不知子不知(おやしらずこしらず)の難所も秘境ですが、東西文化の境目にあたる土地には、地形的にも注目すべき場所が多そうです。

魅惑の化石たち

この博物館の展示の柱の1つが、化石です。日本国内や世界のいろいろな化石が

時代別に展示されていました。三葉虫で知られる古生代から

アンモナイトや恐竜が活躍する中生代。

哺乳類の時代となる新生代の化石では、マンモスの臼歯や

メガドロンという大型の鮫の歯の化石もありました。実は博物館の屋外施設「化石の谷」で、化石探しにも挑戦したかったのですが、残念ながら、この日はまだオープンしていませんでした。

魅惑の鉱石たち

日本国内や世界のいろいろな場所で産出する鉱石を展示しているのも、この博物館の目玉展示です。

金のように見えますが、上の写真は硫化鉱物。

パワーストーンとしても人気がある(私は知りませんでした)蛍石。加熱すると蛍光を発するそうです。

「炭酸塩鉱物」(上)や

「フッ素煉灰石(ふっそれんかいせき)」(上)

「イノ珪酸塩鉱物」など、初めて聞く名前もありました。でも美しい! ヒスイもこの仲間です。

水晶の結晶も美しいですね。昔は日本にも、山梨市に水晶鉱山があったとか。でも1981年に会社が倒産して閉山し、現在では水晶を目的として採掘している鉱山は存在しないそうです。

紫水晶(アメジスト)や黄水晶(シトリン)など、さまざまな色付き水晶。

左端のレバーを上下すると、まるでこんにゃくのようにぐにゃりと曲がる「こんにゃく石」(砂岩の一種のイタコルマイト)にも、驚かされました。

石の鑑定は自分でもできる

この博物館では、海岸などで拾った石の名前を学芸員さんが教えてくれる「石の鑑定」も行っていますが

事前に配布される「鑑定券」が必要です(配布カレンダーはこちら

でも、色々な石と自分の拾った石を見比べることができる「セルフ鑑定コーナー」があって

私たちの拾った、白くてすべすべしてきれいな石はヒスイでなく、石英かと思われました。せっかく寒い親不知海岸で、1時間近くさまよったのにヒスイが見つからなかったのは残念でしたが、とても面白くて充実した博物館展示に大満足です。

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