ただの街中の寺院ではなかったワット・ラームチャーン
2024年5月4日(土)。チェンマイ観光最後の日は、早朝に旧市街北部にあるワット・チェンマンに参拝し
その後、次の目的地であるターペー門を目指します。
その途中、美しい寺院が見えてきました。塀の上にゾウが載っているのも、なかなかユニーク。
ワット・ラームチャーンという寺院でした。
『地球の歩き方』にも載っていないし、多分旧市街に多い街中の寺院の1つだろうと思っていたのですが
白い美しい仏塔の他に、崩れた昔の仏塔もあり、何やら由緒ありげです。お堂も立派。
帰国後ネットで調べてみたところ、先ほどホテルの近くで見た「三王記念像」と関係がある寺院だとわかりました。
やはり由緒ある寺院だったのです。
王様達のゾウがここで飼育されていた!
ラームチャーンとは、「鎖でつながれたゾウ」という意味でした。
チェンマイ王朝(別名ラーンナー王朝)の創始者マンラーイ王が、ワット・チェンマンを王宮としてチェンマイの街を建設していたという話を前回紹介しましたが
ワット・チェンマンの東側には林と池があり、王のゾウを飼育する場所になりました。マンラーイ王のゾウの他、チェンマイ建設事業の相談相手としてここを訪れていた、スコータイのラームカムヘーン王とパヤオのカムムアン王のゾウも、ここに繋ぎ止められていたのだとか。
後にこの場所に寺院が建立され、ワット・ラームチャーンという名前になったのです。
チェンマイの歴史に関係ある寺院だったと知ってびっくり。
観光客もいないし、ガイドブックにも載っていないお寺にも、深い歴史があるのがいかにも古都チェンマイらしいなと思いました。
鳩で有名なターペー門へ
ワット・ラームチャーンから、ターペー門へ向かいます。
ターペー門へは、お堀沿いに南下して10分少し。
途中の商店街では、托鉢しているような僧侶に出逢ったり
お堀にある噴水を見たり(涼し気!)しながら、城壁の東側にあるターペー門に到着。
門の前には広場があり、城壁の門の中では唯一、扉もあります。
一昨日、ナイトバザールの帰りに通った時は、広場に露店なども出ていたのですが(夜も幻想的!)
朝早いせいか、店は全く出ていません。
ただ、YouTubeで初めて知った「鳩撮影手助け屋」が活動していました。ここを訪れる観光客の間で、ターペー門や鳩と一緒に記念撮影するのが流行しており(私が見た限りでは、アジア系観光客が多かったような)、
鳩が羽ばたく瞬間を撮影するため、1人がカメラを構え、1人が鳩を驚かして、一斉に羽ばたかせようとします。餌をまいたりして鳩を集め、頃合いを見計らって大きな音を立てて鳩を驚かせていました。鳩にすればいい迷惑かも。いい写真が撮れるまで何度も挑戦していたようですが、一体写真代はいくらなのかな?
そんなドラマチックな写真は撮れなかったけれど、城壁をバックに静かに歩く僧侶の写真が撮れました。朝のチェンマイらしい写真で、気に入っています。
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