大阪駅10番ホームで見た、DD51とチキ6057  いつか見られなくなる日が来る?

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大阪駅10番ホームで見た、珍しい機関車と貨車

2024年7月13日(土)、大阪駅から加賀温泉駅へ向かいました。

私たちは6:30発のサンダーバード1号(始発)に乗るために大阪駅に来たのですが、電車の接続が良すぎて、30分も前に11番ホームに着いてしまいました。朝食を満足に食べてないのですが、サンダーバードには食堂車も売店もなく、ホームに自販機はあるものの、コンビニは6:50にならないと開きません(始発列車の乗客のため、6時くらいから営業してくれると嬉しいのですが)。

仕方なくぼーっと電車を待っていたら、私たちの11番ホームの向こう、10番ホームに、珍しい車両が停まりました。大阪駅では普段見かけない、機関車と貨車です。私は知らなかったのですが、時々10番ホームには回送される機関車が来るのだとか。

かなりのスピードで通過する貨物列車は、よく見ているのですが、駅で停まっているのを間近で見る機会って、そんなにありません。しかも機関車は、どこか懐かしい感じがする車体だし、貨車もちょっと変わった感じ。

貨車をよく見ると、「京 安治川口駅 常備」と書かれています。とにかく珍しいから、発車する前に写真撮影しようと思ったら、同じような人がいるもので、11番ホームはちょっとした撮影会場になっていました。後で調べてみると、この「チキ6057」という貨車は、鉄道用レール輸送が主な用途だそうです。

大阪港で陸揚げされた、JR西日本向けのレールをこの貨車に載せて、京都貨物駅まで運搬しているそうです。吹田総合車両所の京都支所(向日町駅近くにレール基地がある)へ運ばれるレールもあるとか。レール1つ取ってみても、今まで全く知らなかった輸送ルートがあるのでした。

ありふれた量産タイプの機関車も、今は珍しい

そしてこの機関車は、「DD51 1192」というディーゼル機関車。

1962年から1978年にかけて製造され、当時人気だったSLC61形を上回る速度と、SLD51形を上回る牽引力を持つように設計されました。最盛期には四国地方を除く日本全域で使用され、非電化地域の無煙化と動力近代化を推進。DD51の導入により、大量のばい煙や煤による環境汚染や健康被害はなくなり、熱効率も良くなりました。でもSLファンからは「SLを廃車に追いやった機関車」と嫌われたようです。

そんなDD51も、電化が進み、牽引する客車や貨物列車も減少した(昔はトワイライトエクスプレスも牽引していたんですね)ことで、かなりの数が廃車となりました。

この車両は新大阪駅の近くにある、網干総合車両所宮原支所(旧 宮原総合運転所)に所属していますが、定時運用がなく、現在は臨時列車や工事列車、非電化区間を経由する回送車両の牽引に使用されているそうです。DD51の中には、海外に譲渡されるものもあるとか。

私の好きなサンダーバードも、いつか旧型車両となって、滅多に見られなくなる日が来るのでしょう。新旧交代は世の常とはいえ、サンダーバードがなくなるのは、ちょっと辛いし寂しいですね。

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