山代温泉の共同浴場・古総湯と総湯  明治のロマンと温泉街の人情が味わえる

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ステンドグラスが美しい古総湯

2024年7月14日(日)早朝、山代温泉の共同浴場・古総湯(こそうゆ)と総湯を利用しました。

平安時代後期から温泉地としてにぎわい始めた山代温泉は、総湯を中心に町が発展しましたが、バブル崩壊後は宿泊客が減少し、宿泊施設も倒産などで半減。町の再生のため、2009年に旅館跡地に新しい総湯を建設し、その翌年には古い鉄筋コンクリート造りの総湯が、明治時代の木造建築「古総湯」として甦りました。

まずは、古総湯から利用してみました。

総湯も利用するので、自販機で大人1人900円のチケットを購入。

古総湯は昔ながらの入浴施設を再現したため、入浴方法も昔のやり方。

幸い誰もいなかったので、写真を撮ることができました。ステンドグラスや九谷焼のタイルが美しい!

洗面台が本当にレトロで、情緒あります。

浴室の壁には、「拭き漆」という技法が使われているそうです。美しい浴場を見ながら、源泉かけ流しの温泉に浸かってステンドグラスを見ながら、ほっと一息。北大路魯山人や与謝野晶子が見た光景も、こんな感じだったのでしょうか。

古総湯2階の休憩所から見る「湯の曲輪」

入浴後、古総湯の2階にある休憩室を利用しました。

浴場や、浴場から休憩室に上がる階段は男女別々ですが

休憩室は男女一緒に利用できます。

休憩室にもステンドグラスが使われており、和室との取り合わせがなんとも面白い。

この2階から見下ろした町並みも、なかなか面白いものでした。総湯や古総湯を中心とした周囲の町並みは、「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼ばれていますが

この町並みも新しく再興されたものでした。この紅殻格子(べんがらごうし)の木造平屋建の建物群は、交流施設「はづちを楽堂」。周囲の景観と、よく調和しています。

地元の人たちでにぎわう総湯

古総湯を堪能した後は、総湯に行ってみました。

こちらは、廃業した旅館の門を利用しているとのこと。

朝早くから、多くの地元の方々で賑わっていました。

料金は、単独だと古総湯は700円ですが、総湯は490円。やはり総湯の方がリーズナブルですね。

こちらは洗い場やシャワーはありますが、石鹼やシャンプーなどはありません。地元の人たちがたくさん入浴しているので写真撮影はできませんでしたが、人々の何気ない挨拶や天候の話を聞くのも面白く(皆顔見知りのようです)、のんびり大浴場に浸かっていると、温泉街に来ているという実感が強く湧いてきました。

旅館の大浴場もいいですが、共同浴場もなかなか楽しいですね。

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