飲める源泉 足湯でほっこり
2024年7月14日(日)、山代温泉滞在2日目。私たちの宿・葉渡莉(はとり)が出してくれる、加賀温泉駅への無料送迎バス(前日21時までに予約必要)の出発時間まで少し時間があったので、山代温泉の源泉足湯に行ってみました。
葉渡莉からは、徒歩5分くらい。総湯から、さらに進んだ場所にありました。
ここも美しく整備された場所で、朝から降り続く雨のせいか、誰もいません。
源泉はこんな感じ。さっそく足湯に挑戦! 屋根があるので、雨を気にせず、のんびり足湯を楽しむことができました。
足湯の中心にいるのは、八咫烏(やたがらす)という霊鳥。奈良時代、白山参拝から帰る途中の高僧・行基が、湧水で傷を癒す八咫烏を発見し、その湧水に手を浸したところ温泉を発見したそう。
ここでは、源泉を飲むこともできました。この柄杓ですくって飲みます。宿で温泉を飲む機会がなかったので、飲めてよかった! ミネラル分が含まれているので、体によさそう。
この八咫烏をモデルにしたのが、山代温泉のゆるキャラ。
温泉(spa)+カラス(crow)=すぱクロくんという名前です(多分オス)。土産物屋で時々見かけたのですが、とても可愛い! 長所は「足が3本ある」。カラスだけど、お風呂は比較的長湯だそうです。山代温泉には、「山代ゆげ太郎」という総湯長もいるし、面白いキャラがたくさんいますね。
女生水と男生水
源泉足湯から帰る途中、小さなお堂のような建物を発見しました。
近づいてみると、このような説明書きがありました。
ここは「女生水(おんなしょうず)」という、山代温泉の湧水。
上下水道が付設される1956年まで、住民の貴重な飲料水でした。温泉旅館の女衆(客室係)の水汲み作業は朝夕続き、多くの女性が集まっていたのでこの名がついたのだとか。
現在も飲めるようなので、ペットボトルに汲んで、ありがたく頂きました。奥には地蔵尊が安置されています。
女生水もあれば、男生水もありました。女生水からは、徒歩5分くらいです。こちらも美しく整備されています。
こちらは朝夕時間による汲み上げ制限を行い、太い竹竿付きの釣瓶で2つの桶に汲み上げられ、男性が天秤棒で運んだそうです。
男生水には、恵みの水を守護してもらうため、水掛地蔵尊が祀られています。
残念なことに、この水は現在は飲用には適していないと書かれていたので、飲むことはできませんでしたが、1937年の山代大火ではこの場所で延焼を防いだり、夫婦2人でこの水を飲めば子宝に恵まれたなど、この水と山代温泉の人々との関りを、よく知ることができました。
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