図書館でお洒落なランチ
2024年9月26日(金)、夫と金沢へ。金沢は今年の春(4月20~21日)にも訪れたのですが、今回はその時に訪れることができなかった場所を中心に、観光することに。
兼六園観光を終え、石川県立図書館を訪れた私たちは、しばらくそこで読書を楽しんだ後、お昼になったので昼食を摂ることにしました。
私の住む地域の図書館では、昼食を摂りたかったらいったん外に出て、昼食場所を探す必要があるのですが、石川県立図書館では、館内にカフェが併設されていました。
併設されているのは、石川県野々宮市や金沢市に店舗がある、HUM&Go#(ハムアンドゴー)。ガラス張りの、とても明るい店内でした。
カウンターでメニューを注文します(このカウンターもお洒落)。ちょうどお昼時で、たくさんの人が並んでいましたが、何とか低めのテーブル席をゲット。
夫が選んだのは、能登豚のラグーソースのラザニアに、サラダと図書館コーヒーのセット(1,130円)。
私は、彩野菜のガバオライスに、サラダと図書館コーヒーのセット(1,660円)。合計2,790円でした。
店内には、和室のように利用できるテーブル席もあって、子供連れにはいいかもしれません。これもなかなか普通のカフェでは見られない光景でした。
広い窓から見える向かいの建物は、金沢美術工芸大学。この大学も、昨年10月にこちらに移転したばかりなのだとか。
外の景色を眺めながら食べる昼食は、なかなか美味しいものでした。もっと涼しければ、テラス席で食べたかったな。
偶然聞けた、復興記念コンサート
今年の8月30日(金)にNHKで放映された『ドキュメント72時間』では、この図書館が「おしゃべりOK」と紹介されていました。ところが訪問した日は、おしゃべりどころか、オーケストラのコンサートが開催されたのです。
それが、図書館入口で偶然見つけたこのポスターに書かれている、オーケストラ・アンサンブル金沢の復興応援コンサート。9月27日(金)。まさしく今日です。しかも指揮者は、2年前まで京都市交響楽団常任指揮者兼芸術顧問を務めておられた、世界的に活躍されている指揮者・広上淳一さん!
京都市交響楽団のコンサートを聴きに行ったこともあり、TVでも何度か拝見している広上さんの指揮が好きだったので、まさかここで聞けるなんて! しかも偶然、楽屋まで発見してしまいました。
開演の14時近くになると、会場の図書館1階閲覧エリアには続々と椅子が運び込まれ、館内にコンサートについてのお知らせアナウンスも流れます。入場無料の太っ腹コンサートですが、中には静かに本を読みたい人もいます。そういう人たちへの配慮も感じられました。
図書館でのコンサートは初めての試みだそうですが、開演前から多くの聴衆!
私たちも、(これまた偶然)報道陣の横で聴くことができました。熱のこもった演奏で、短時間だったけれどいいコンサートだったし
京都コンサートホールでは絶対見ることができなかった、指揮している広上さんのお顔も拝見できました。後で知ったのですが、このコンサートには、被災者の方々120名が現地から招待されたそうです。
マエストロの淹れたコーヒーを飲める幸せ
コンサートを無料で聴けただけでもありがたかったのに、この後なんと、「マエストロ(指揮者の敬称)がコーヒーを淹れて、皆さんにサービスします」とのアナウンス!
こんなチャンスはめったにない! どうやらコーヒーは、ハムアンドゴーで作っているようですが、看板が付いたワゴンの前で、エプロン姿の広上さんが、少しずつコーヒーを注いで皆にふるまってくれるという、涙が出るほどありがたいイベントでした。
とても気さくな方で、「また聞きに来てくださいね」と声をかけてくださいます。
京都と比べて金沢は遠いけれど、関西に来られる際は、ぜひ行かせてもらいます!
広上さんがスタッフをねぎらう姿や、金沢に音楽大学がないのを残念がっておられる様子なども見聞きし、とても得難い、貴重な体験ができました。広上さん、団員やスタッフの方々。本当にどうもありがとうございました。
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