国際マラソン大会が開かれていたホアンキエム湖
2024年10月13日(日)。ハノイ滞在もあっという間に最終日の4日目です。この日はまず、今まで行こう行こうと思っていながらなかなか行けなかった、ホテルから一番近い観光地・玉山(ゴックソン)祠へ行ってみました。
ホアンキエム湖の近くに行ってみると、このような看板が立っていたのでびっくり! 今朝早朝に、ベトナム地場大手民間商業銀行(VPBank)が主催する国際マラソン大会があったようです。
21kmコースで、4:00スタート(7:30終了)というのにもびっくり。この時期のハノイはとても過ごしやすいのですが、やはり日中は、マラソンするには過酷なのでした。
中国風の玉山祠
ハノイ第一日目に、ライトアップされた姿を通目に見たりしたのですが
ちゃんと拝観料を払って入場するのは初めてです。
拝観料は3万ドン(約180円)。大きな赤い文字は、右は「福」、左は「禄」。
漢字がたくさん書かれていて、龍(右)虎の組み合わせも、中国の影響を感じます。ちなみにベトナムにも、虎はいるそう。
ライトアップも美しかった赤い橋(棲旭=テーフック橋)を渡り、
祠のある玉山(ゴックソン)島へ。
門の右に描かれていたのは聖獣・麒麟(きりん)。易占いの基本となる八卦(はっけ)を乗せています。
左に描かれていたのは亀。刀と書物を背に乗せているのは、文武両道を表現しているとか。
ここに祀られているのは文昌帝君(文の神)、関聖帝君=関羽(武の神)、呂祖(医学の神)。そして13世紀に元の攻撃を撃退した陳興道(チャン・フン・ダオ)。
伝説の大亀に会いに行く
でも私たちが見たかったのは、これらの祠ではなく(神様たちごめんなさい)、
ホアンキエム湖の大亀の剥製! 1968年にこの湖で捕獲されたもので、ホアンキエム湖の伝説の大亀だと話題になったそうです。
伝説の大亀とは、中国(明)からベトナムを独立させた黎利(レ=ロイ)が、湖で手に入れた宝剣の力で中国軍に勝利して皇帝になった後、その剣を返してもらうため、黎利が湖で小舟に乗っている時に現れた大亀。黎利が剣を返すと、大亀は湖に消えたのだとか。剣を返した場所が、上の写真の「亀の塔」で、湖はホアンキエム(還剣)湖と呼ばれるようになったとか。
大亀の剥製はもう1体、2016年に湖で死んでいるのが見つかったこの亀。まるで生きているようです。
2体はいずれも、シャンハイハナスッポンという種類の亀。淡水に生息する亀の中では最大の大きさですが、飼育下を含め、世界に数頭しか生存が確認されていないという、絶滅寸前の種だったのです。
剥製はいずれも2mほどあり、浦島太郎でも乗れそうな大きさでした。食用や薬用による乱獲、ダムや河川改修、水質汚染などによる環境破壊で、絶滅寸前にまでなってしまったシャンハイハナスッポン。何とか生き残ってほしいと願わずにはおれません。
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