美男でミステリアスな鎌倉大仏
2024年11月4日(月)、鎌倉を初めて訪れる義弟をご案内しました。鎌倉のシンボル・鶴岡八幡宮の参拝を済ませ、段葛を歩いたり豊島(としま)屋で鳩サブレーを購入した後、「鎌倉 無心庵」というカフェで休憩した私たちは、
鎌倉のもう一つの名所・鎌倉大仏へ向かうことにしました。
無心庵からは、歩いて20分ほど。
途中で見かけたこの立派な建物は、鎌倉彫の寸松堂。寺院建築と城郭建築が合体したような建物は、1936(昭和11)年の建築当初から、付近のランドマークになっていたとか。
鎌倉大仏は、「高徳院」というお寺の本尊。拝観料1人300円を払います(意外と安い!)
門の中に入ると、すぐに大仏が見えてきました。11.3mの阿弥陀如来です。さすが鎌倉の人気観光スポットだけあって、多くの観光客が訪れていました。外国人も多かったです。
東大寺(奈良)の大仏よりは小さいものの、東大寺の大仏が二度戦火で焼失して今の像が三代目なのに対し、こちらはほぼ、造立当時の姿をとどめている点が貴重ですね(国宝)。ただ、だれが何の目的で造立したのか、詳しい記録が残っていないので、謎の部分が多いのです。
与謝野晶子が「美男におはす」と詠んだだけあって、東大寺の大仏よりも、親しみやすいお顔。
大仏の背後にある蓮弁は、江戸時代に造られたもの。当初32枚造る予定が、完成したのは4枚。大変なプロジェクトだったのでしょう。表面には寄進者の名が刻まれています。
常陸太田市の松栄(まつざか)子供会によって奉納された、長さ1.8m、幅0.9m、重量45kgにも及ぶ大きな藁草履。大仏様に日本中を行脚して、万民を幸せにしてほしいという願いで戦後奉納され、現在も3年に一度、新しい藁草履が奉納されるそう。
創建当初は存在していた大仏殿の礎石が、境内のあちこちに残っていました。
長谷寺の観音様と素晴らしい眺望
続いて訪れたのは、「花の寺」としても名高い、鎌倉の長谷寺です。
大仏からは、徒歩で約10分ほど。拝観料は、大人400円。
赤く大きな提灯が印象的な山門。
とても可愛い「良縁地蔵」。境内の3ヶ所に点在する、このお地蔵さまを全部見つけると、良縁に恵まれるそうです。
帰ってから知りました。残念!
お地蔵さまは、地蔵堂の周囲にも、びっしりと並んでいました。
地蔵堂からさらに階段を上がっていくと、本堂である観音堂。
ご本尊は十一面観音菩薩(立像)で、奈良の長谷寺のご本尊と同じ姿なのだとか(右手に数珠と錫杖、左手に水瓶を持つ)。もちろん写真撮影は不可です。ありがたく参拝し、
御朱印(500円)を頂きました。
観音様の功徳もありがたいのですが、境内の高台から見る鎌倉の景色も素晴らしい! 湘南の海がよく見えて、鎌倉らしい光景です。晴れていてよかった!
江ノ島ではないけれど、弁天様の洞窟にも参拝
山門に降りる途中、方丈池の近くにあった弁天窟にも行ってみました。
長谷寺に以前行ったことのある私たち夫婦も、ここに来るのは初めて。
余談ですが、またまた「観音ミュージアム」を見逃してしまいました。
前回閉鎖されていた弁天窟の前には、赤い鳥居が立っていて、洞窟の奥へと、道は続きます。
弘法大師空海が、参籠(おこもり)したという伝説のある洞窟の中には
弁天様や、付き従う十六童子などが彫られています。
派手な照明や演出はなく、洞窟も小さいですが、江ノ島の岩屋を思い出させる不思議な空間でした。
今回は時間がないので、江ノ島の弁天様にお参りすることは諦めていたのですが、思わぬ場所で、弁天様にお参りすることができて良かったです。
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