気ままに京都散歩2025春その1  烏丸御池で見た、気になるレトロ建築

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烏丸御池でひときわ目立つ、レンガ造りの建物は?

2025年4月26日(土)、京都の烏丸御池(からすまおいけ)から、円山(まるやま)公園まで散策する機会がありました。

今年生誕1,200年を迎えると知った平安時代の歌人・在原業平(ありわらのなりひら)ゆかりの地を調べていたら、業平の邸宅が、京都の烏丸御池近くにあるというので、まずそれを探しに行き、どうせなら、夫が前から食べたいと願っていた京都料理「いもぼう」の有名店が円山公園にあるので、そこまで歩こうと考えたのです。

地下鉄の烏丸御池駅で降り、地上に出てみると、レンガ造りの建物を発見!

とても目立つので、何だろうと思って調べてみると、旧第一勧業銀行京都支店(現・みずほ銀行京都中央支店ビル)どのこと。元々1906(明治39)年に、第一銀行(前身はあの渋沢栄一によって創設された第一国立銀行)の京都支店として完成した建物だったのです。

「近代建築の父」が造ったビルだったけど

この建物は、赤煉瓦に白い石のラインが走っている建物ですが

どこかで見たようなデザインだと思ったら、東京駅(上)や

現在は京都文化博物館別館となっている旧日本銀行京都支店(上 長野宇平治との共同設計)などで知られる建築家・辰野金吾が設計に関わっていたのでした。

「近代建築の父」と称されるあの辰野金吾が設計(葛西萬司との共同設計)に関わった建物でしたが、老朽化のため解体され、この建物は2003年にレプリカとして再建されたものだそう。

京都文化博物館や、中京(なかぎょう)郵便局(上 設計は逓信省)などレトロ建築が多い三条通にも近いため、歴史的な建物の外観をレプリカとして残したのかもしれません。

雨の京都でお洒落なカフェ巡り&ショッピング 三条通は見どころいっぱい

2017年9月17日

でもレプリカなので、歴史的な建物ではなく、あまり大々的に観光名所としては紹介されていないのかもしれません(目立つのに)。

個人的に気になる建物の今後

ところでこの建物、てっきり現役のみずほ銀行として営業しているのだと思っていたら、2023年2月で、京都中央支店は京都支店内に移転したのだとか。

上の写真は、昨年の1月に京都を散策した時に撮影したものですが、よく見ると建物の右側にある縦長の看板が真っ白です。ここに銀行や支店名が書かれていたのでしょう。

ところが今回、撮影した写真をよくよく見ると、白い看板には「京都銀行」と書かれています。一体どうなっているんだと調べてみたら、烏丸通の向かいにある京都銀行三条支店が建て替え工事の為、昨年の4月からこの建物を仮店舗として営業していたのでした(詳しくはこちら)。

ちょうど向かいに同じような大銀行の支店があって(金庫や受付など内部構造も似ているでしょうし)、京都銀行としては大助かりかな。このレトロ建築も活用できて良かったと思うのですが、新しい三条支店が完成したらどうなるのでしょうか。特に史跡でもないから、解体されてしまうのかもしれないけれど、烏丸御池で存在感を放っている建物なので、なんとか活用してほしいと個人的には願っています。

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