全国第8位の大きさを誇る景行天皇陵
2025年4月29日(火)、久しぶりに日本最古の道・山の辺の道を歩く機会がありました。ルートを少し外れた「大和(おおやまと)神社」にも立ち寄り、再びメインルートに戻って中山大塚古墳や崇神天皇陵を見学した後
再び大きな前方後円墳に出逢いました。
崇神天皇の孫にあたる第12代景行天皇陵、別名渋谷向山(しぶたにむかいやま)古墳です。

景行天皇と聞いてもあまりピンとこなかったのですが、あの日本武尊(やまとたけるのみこと)の父なんですね。

これも前方後円墳で、築造時期は先ほど訪れた崇神天皇陵に続く、古墳時代前期(4世紀中期~後期)とされます。

崇神天皇陵よりも規模は大きく、全国で第8位、奈良県では第2位の大きさを誇っているとか。こちらも拝所が山の辺の道とは少し距離が離れており

濠沿いの道も途中で行き止まりになっていたりしていたので、拝所に行くのは諦めました。
神話の里・神籬
この辺りには、「山の辺の道ファンクラブ」という団体によって、菜の花が植えられていました。

天理の菜の花畑は終わっていたけれど、こちらはまだまだ頑張っています。

ファンクラブのマスコット? 少し不気味?な「やまのべみっちゃん」。

今回初めて見た、額田女王の「うま酒三輪の山」で始まる歌碑。三輪山の写真を撮り忘れたのが残念!

この歌碑を過ぎた辺りに、手作り感のある案内板があり、面白そうなので行ってみました。

すると現れたのはこれ。この辺りの地名が「神籬(ひもろぎ)」で、元々は神が降臨する依代(よりしろ)として設置されたもの。古代の人々はこのような石を建てて、天照大神の祭りを行っていたのでしょうか。

この一帯は邪馬台国の有力候補地・纏向(まきむく)遺跡に含まれ、この案内板も、纏向小学校同窓会により2003年に建てられました。この石もその時に建てられたのかな?
地図にない藤の名所・大香園
神籬からさらに道を進み(無人販売所がいい感じ!)

檜原(ひばら)神社を目指していたのですが

神社近くにいた女性に、「藤がきれいな庭園を、無料公開していますよ」と案内され

全く知らなかった「大香園」という庭園に行ってみました。
手作り感満載の貼り紙ですが

中はなかなかすごい!

中国風?の石人もいるのですが、メインは藤。

色々な色、種類の藤があって

いい香りが一面に漂っています。

普段は非公開の庭らしく

藤を植えてから、まだ8年目だそう。

確かに藤棚の藤も、まだまだこれから伸びそうです。

藤の花の一面の紫に包まれるのも気持ちよかったし

庭園から見える大和三山(香具山、畝傍山の2つですが)も美しい。まだまだ知られていない藤の名所に偶然行くことができて、とても運が良かったなと思いました。
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