整備されていた神門通り
2025年5月4日(日)、一畑(いちばた)電車の「松江しんじ湖温泉駅」から直通の急行列車に揺られること45分ほどで、終点の「出雲大社前駅」に到着しました。
駅から出雲大社までは、
徒歩10分足らずの1本道なのですが、この1本道(神門通り)が、GWのためか、かなり賑わっていました。

でも以前来た時と、なんだか印象が違います。昔からこんな風に、石畳がきれいな広い道だったかな? 電線は地中にあったのかな?と思って調べてみたら、

私たちが前回訪れた2011(平成23)年から、神門通りの賑わいを取り戻すべく整備作業が進み、通りの建物も和風で統一感を出し、観光案内やトイレなども充実させたのだとか(詳しくはこちらをご覧ください)。確かに楽しく歩けるし、あちこちの店の賑わいぶりを見ていると、

あっという間に、出雲大社の正門にあたる勢溜(せいだまり)の大鳥居=二の鳥居に到着。なかなか渋い色の鳥居だと思ったら、これは2018年に完成した新しい鳥居で、新日鐵住金の鋼材COR-TEN®(コルテン)が採用されているそうです。

ちなみにこれが、前回撮影した勢溜の大鳥居。木製なので、色も質感も違いますね。14年の歳月を感じます。
境内特設舞台で演じられていた神代神楽
14年前と変わらない(と思う)杉並木。

中央は神様の通り道。そして現在は、松の根の保護のためにも通行できません。

右側の松並木を歩いていると、何やら特設の舞台と人だかりが!

どうやら、神話を題材にした神代神楽(じんだいかぐら)が奉納されるようです。GW期間中に、毎年恒例で行われているようで、今日の奉納は、雲南市木次町にある「出雲大社教神代神楽日登支部」という団体。
木次(きすき)町といえば、昨年2月に初めてJR木次線に乗って木次駅周辺を散策し、日登(ひのぼり)駅近くでは車窓からワイナリーを見たりなどした思い出が懐かしい。奥出雲から来られているんですね。
私が見たのは、『香久山(かぐやま)』という神楽で、天岩戸に隠れてしまった天照大神に再び外に出てもらうため神々が相談し、祭祀に必要な「五百津真賢木(いおつまさかき)」を採りに、天児屋根命(あめのこやねのみこと)が香久山に行く話。香久山の守護神が留守なのに、勝手に五百津真賢木を根こそぎ持って行ったのでトラブルになりますが、理由を知って誤解もとけるというストーリー。

最初は前の方に人だかりがしていて、全然見えない。

だんだん前の方に移動できたけれど、哀しいことに最初から見ていなかったため、どちらの神様が主役の天児屋根命かわからない。多分、赤い錦の衣装の方が主役だと思うのですが。

ストーリーはあまりわからなくても、2柱の神々のダイナミックな踊りは見ごたえあり。

『八岐大蛇』以外の神楽を初めて見ましたが、音楽や舞を見ているだけでも十分面白い。何より日替わりで神楽を奉納するほど神楽団があり、神楽が生活に根付いているのだなと、少し感激しました。
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