出雲阿国の墓参り
2025年5月4日(日)、14年ぶりに出雲大社の参拝を終え、前回には行列に怖れをなして入らなかった、出雲そばの名店・かねやで三色割子そば(3段)を頂いた後、14年ぶりに、稲佐の浜を訪れました。
ここからまっすぐ、出雲大社前駅まで戻っても良かったのですが、せっかくなので、14年前にも訪れた観光名所に行ってみました。
それは「出雲阿国の墓」(下は14年前の写真)。

言わずと知れた、「かぶき踊り」の創始者で、元々は出雲大社の巫女だったとか。

この辺り(出雲国杵築中村)が彼女の出身地。

今は「阿国の道」という観光ルートもできているのかな?

彼女は中村の鍛冶師・中村三右衛門の娘で、階段を上がったところに中村家の墓地があり

その中に、彼女の墓もありました。


14年前にも見た公演の記念碑も。

14年前には気が付かなかった、大女優・水谷八重子さんの名前が刻まれた玉垣もありました。
日本酒発祥の地で頂く純米大吟醸
墓参りを終えて、再び神門通りへ。

お昼過ぎなのですが、午前中よりも人出が多いですね。

駐車場へと向かう車の列も、すごいです。遠くに見える白い鳥居が、出雲大社一の鳥居。神門通りのスタート地点でもあるのかな。

面白そうな観光案内所や

外観も素敵な土産物屋やカフェなどが並び

このホテルも、なかなかお洒落なデザインで、なおかつ周囲の伝統的な雰囲気と調和しているように思えます。

美しい花手水にも心奪われましたが

同じくらい心奪われたのが、この日本酒の屋台。有料で試飲ができるのです。

先ほど参拝した出雲大社で見たウサギの像の1つが、「日本酒発祥の地出雲」をPRしていたので
出雲の日本酒を、飲んでみたいなと思っていました。早速願いが叶ったのも、出雲の神様のおかげかな?

この看板によると、売られているのは、田部(たなべ)竹下酒造という奥出雲(雲南市)の蔵元が作った「理八」というブランド。

試飲は2種類から選べて、どうせならいいものを飲もう!と、600円の純米大吟醸「理八№1801」(協会1801号酵母を使用)にしました。飲んでみると、とても香りが華やかでフルーティ。辛口のお酒はちょっと苦手な私ですが、これは程よく甘みがあって(しつこくない甘さ)、とても美味しいなと感じました。後日オンラインショップで購入しようとしてみましたが、残念ながらどこも品切れ。雲南市のふるさと納税を申し込みました。
この地域の庄屋を務めていた竹下家(竹下登元首相の実家!)が、たたら製鉄や山林事業を行っていた田部家から、幕末に酒造の権利を譲り受け、さらに2022年、後継者不在により竹下家が田部家(田部グループ)に事業を譲渡して設立されたのが、株式会社田部竹下酒造なのでした。「理八」とは、竹下家(竹下本店)の初代蔵元の名前だそう。会社の歴史もなかなか面白いですね。
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