小泉八雲夫妻ゆかりの地が、カラコロ広場近くにあった

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カラコロ広場で見た、旅するハーンの後ろ姿

2025年5月4日(日)、出雲大社の参拝を終えて、一畑(いちばた)電車で出雲大社前駅から、松江しんじ湖温泉駅へと戻り、前日には訪れることができなかった、小泉八雲ゆかりの場所へ行くことにしました。大雄寺(だいおうじ)や松江藩主の菩提所になっている月照寺を参拝し、

小泉八雲が紹介した怪談の舞台3  松江藩主菩提所月照寺(後編) 『月照寺の大亀』

2025年6月22日

小泉八雲が紹介した怪談の舞台2  松江藩主菩提所月照寺(前編) 八雲が愛した寺院とは

2025年6月21日

小泉八雲が紹介した怪談の舞台1  『飴を買う女』と大雄寺

2025年6月20日

小泉八雲(この時はまだ帰化していなかったので、正確にはラフカディオ・ハーン)が日本で最初に英語教師として教鞭をとった、島根県尋常中学校跡を訪れた後、

英語教師・へるん先生の面影を訪ねて  島根県尋常中学校及び県庁跡地

2025年6月23日

彼が松江に到着して、最初に滞在した宿を訪れました。その宿は、松江大橋の畔にある富田旅館。現在は「大橋館」となっています。

富田旅館跡に向かう途中、「カラコロ広場」という場所で、面白いものを見つけました。ラフカディオ・ハーンの後ろ姿ですね。日本を取材するため、アメリカの新聞社の特派員として日本を訪れたハーンに同行した画家のウェルドンが、旅行かばんを持つハーンの後ろ姿を描いたもの。

ちょっと見えづらいですが、ハーンは左手にトランク、右手にボストンバッグを持っています。昨日、小泉八雲記念館で見たトランクとボストンバッグ! 来日した時からずっと持っていたんですね。

ちなみにハーンは、自分の原稿料より、画家のウェルドンの原稿料の方が高いことを知って激怒し、新聞社に絶縁状をたたきつけて契約解除。新聞社から渡されていた2人分の取材費はウェルドンの手に渡り、たちまちハーンは異国の地で、途方に暮れてしまいました。それで急遽英語の先生になったというわけです。

時間があれば行ってみたい、カラコロ広場近くの見どころ

「カラコロ広場」の「カラコロ」は、明治時代、木の橋だった松江大橋を渡る下駄の音。「カラコロ」と響く音に、ハーンがとても心惹かれたというエピソードから名付けられたそう。今回は訪れる機会がありませんでしたが、近くにはカラコロ工房(旧日本銀行松江支店)という複合施設もありました。

これも後で知ったのですが、カラコロ広場の近くには、富田旅館を出たハーンが、松江で初めて一人暮らしをした第二の宿・京店織原家の隠居室跡があったそう。宍道湖岸の、とても眺めのいい部屋だったようです。

この宿でハーンが病気になり、世話をするために雇われたセツと恋に堕ちて結婚しました。今では石碑しか残っていないそうですが、行ってみたかったな。

残念ながら、ここもグーグルマップには載っていない場所なので、興味のある方はこちらの地図をご覧ください。今年(2025年)秋に放映されるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のモデルになったハーンとセツ夫妻が出逢った場所だから、もしかしたら話題のスポットになって、そのうちグーグルマップにも登場するかもしれませんね。

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