この空港には、主に出国時の出来事が多いですが、いろいろな思い出があります。
「私は英語が話せない」
と、空港の保安職員らしい蛍光テープ付きジャンパーを着た男性に言われたのも、印象深い出来事の1つ。
私は何も難しいことを聞いたのではなくて、ルフトハンザ航空のチェックインカウンターの場所を尋ねただけ。
あんた空港職員やろ~?! 「ルフトハンザ」くらいわかるやろ~?!という怒りをぐっとこらえ、家族が再度話しかけると、やっとわかったのか、場所を教えてくれました。
私の発音はともかく、フランスはなかなか英語の通じにくい国の1つかもしれません。
フランス語やフランスの文化に強い誇りを持っている点では、中国とよく似ています。
でも昨年末、ボルドーの街を歩いていたら、美容院らしき店に大きく「英語話せます」というような表示が書かれていました。
フランス国鉄(SNFC)の切符売り場窓口でも、「英語話せます」という表示があったりします。
日本では、英語が話せると年収がアップすると言われていますが、フランスでも似たような状況なのでしょうか。
グローバル化の時代、やっぱり英語は強いのかな。
人多すぎ! チェックインは余裕をもって
パリのシャルル・ド・ゴール空港は、旅客数では世界第9位(2015年)の空港だそうです。
そのためチェックインや出国審査などのために並んでいる人が、時間帯によってはかなり多くなったりします。
この写真は、今年(2017年)元旦の様子。
このような状況を少しでも改善するためか、自動チェックイン機も用意されているのですが、これが却ってやっかいなのです。
いくら頑張っても私たちの力ではチェックインできず、係員さんにSOSを出し、係員さんにやってもらう(それでも1回では上手くいかなかった)ため、結局時間がかかります。
困っている乗客は私達だけでなく、いろいろな国籍の人も困っていたので、まだシステムが発展途上なのかもしれません。
でもスムーズにいけば、スーツケースにつけるタグシールまですべて機械から出てきて、それを自分で貼り付けて、カウンターに持っていけばいいだけ。
システムがもう少し改善されて、日本人を含む多くの国々の人にも使いやすくなってほしいなと思いました。
省エネ空港?
冬場のパリは、日の出が朝8時過ぎ。
なかなか夜が明けないし、明けてもすぐには明るくなりません。
ところがシャルル・ド・ゴール空港では、(ヨーロッパ各国への乗り継ぎ便ゲートだけかも知れませんが)、少々薄暗くても、時計の上では朝になると照明が消えてしまいます。
24時間煌々と照明がついている空港も多いと思うのですが、我が道を行くという姿勢が感じられました。
冬場は雪に要注意
飛行機の大敵は、雪ではないかと思っています。
今まで時々、雪のために飛行機が飛ばず、ひどい目にあってきました。
パリは北海道より緯度が高く、気温も低くてよく雪が降ります。
そのため乗り継ぎも含めて、パリの空港では雪に要注意。
マドリードからパリ経由で関空に出国した2010年(平成22年)1月には、マドリードからの便が雪のため到着が遅れ、次の乗り継ぎ便離陸時間がかなり迫っていました。
するとパリ到着の際、空港係員の人が私達を待ちかまえ、ものすごい速足で搭乗ゲートまで案内してくれました。
乗務員専用の手荷物検査レーンを通ったのも、いい思い出です。
ネズミのために出発遅れる
今年の元旦、エールフランス機を利用して関西国際空港へ帰国しようとしていた私達は、思わぬトラブルに巻き込まれ、出発が2時間半以上も遅れてしまいました。
機内にネズミがいたため、使用機材が変更になったというのです。
どこからネズミが入り込んだのか想像もつきませんが、小さなネズミが、シートベルトなしで離陸や着陸時の重力に耐えていたのかなと思うと、健気な気もします。
まぁそれはともかく、ネズミが発生するとなると衛生面で問題があるとみなされ、機材変更になったのでしょう。
私たちは、この帰国便(14:00発AF0292)の機内食を昼食にしようと思っていました。
元旦のパリはほとんど空いている店がなくて、ちゃんとした食事ができなかったのです。
しかし出発が2時間半遅れることになり、乗客には8ユーロ分(約1,000円弱)のバウチャー(クーポン券)が配布されました。
ただしこのアナウンスは、英語とフランス語でしか行われず、ゲートで申し込んだ人しか受け取れませんでした(だいぶん後になって、日本語でもアナウンスがあったようです)。
私達だけでは多分聞き逃していたでしょうが、娘のおかげで気が付きました。
私たちはそれ以前に水やサンドイッチを購入していたため、8ユーロのバウチャーは、職場へ配るお土産購入代に化けました。
このエールフランスが利用するターミナルE(CDG2E)は免税店も充実しており、搭乗前にいい買い物をすることができました。
いろいろ不満も書きましたが、相対的にはとても気に入っているシャルル・ド・ゴール空港です。
またご縁のある日まで。
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