レ・ボー・ド・プロヴァンスの魅力 VELTRAプライベートツアー体験2

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2016年12月27日(火)、レ・ボー・ド・プロヴァンスを訪れました。

「フランスの最も美しい村」とは

私は現地に来るまで、この村の名前すら知りませんでしたが、夫の強い希望で行きました。

この村は、「フランスの最も美しい村」の1つに選ばれているのです。

「フランスの最も美しい村」とは、1962年に観光促進のため設立された協会で、ブランドの信頼性と正当性を高めるために、厳しい審査基準が設けられています。

  • 人口が2,000人を超えないこと
  • 最低2つの遺産・遺跡(景観、芸術、科学、歴史の面で)があり土地利用計画で保護のための政策が行われていること
  • コミューン(地方自治体の最小単位)議会で同意が得られていること

上記3つが代表的な基準で、認定後にも審査があり、資格が剥奪されることもあるとか。

この厳しい審査を潜り抜けたのだから、きっと美しい村なのでしょう。

ちなみに、今年の5月に訪れたペルージュも「フランスの最も美しい村」でした。

ペルージュ駆け足紀行 リヨン近郊にある「フランスで最も美しい村」

2017年6月7日

村へのアクセス

この村は、高い岩山の上にあります。

交通の便がきわめて悪く、アルルかアヴィニョンからバスが出ているのですが、バスは6~9月のみ(6月と9月は土日のみ、7・8月は毎日運行)というから驚きです。

「秘境の村」と言っても言い過ぎではないでしょう。

私達が訪れた12月は、タクシーかチャーター便ツアーしか交通手段がなく、VELTRAの個人チャーターツアー(4時間コース)を利用して訪れました。

チャーターツアーの詳しい行程は、こちらをご覧ください。

アヴィニョンからポン・デュ・ガールへ VELTRAプライベートツアー体験1

2017年7月3日

プロヴァンスには、交通の便が悪い村が多いそうですので、もし公共交通を利用される場合は、日程に十分気をつけて下さい。

みどころその1 岩山の上からの眺望

この村は岩山の上にある城塞なので、村の駐車場に着くとすぐ、素晴らしい眺望が出迎えてくれます。

確かにこの岩山に城砦を構えれば、難攻不落。

ミストラル(プロヴァンス地方に吹く北風)が強くて寒いけれど、晴れていて良かった!

この岩山のふもとに広がっているのは、オリーブ畑だそうです。

「ボー」というのは、プロヴァンス語で「岩だらけの尾根」という意味で、この近くで1822年に発見された鉱物は「ボーキサイト」と命名(今は枯渇しています)。

みどころその2 レ・ボー家の夢の跡

この辺りを支配していたレ・ボー家は中世に栄え、近隣の町や村を支配していました。

レ・ボー家は東方三博士の1人、バルタザールの末裔と自称しており、ベツレヘムの星を紋章としていたため、今でも村の入り口でこの紋章が見られます(下の写真の白い星がベツレヘムの星)。

しかしプロヴァンス公国やフランス王国から次々と侵略を受け、レ・ボー家が断絶するとカトリックに敵対するプロテスタントの牙城となったため、『三銃士』にも登場するリシュリュー枢機卿によって城は破壊されました。

その後この地はモナコ大公グリマルディ家に譲り渡され、現在も「レ・ボー侯爵」の称号はモナコ大公家に受け継がれているとか。

私達は時間的に無理なので断念しましたが、レ・ボー城塞には当時の面影が残され、塔からの眺望も素晴らしいそうです。

でも城壁の残る街並みを歩くだけでも、「鷲の一族」と称して武勇の名をとどろかせたレ・ボー家の強さの秘密に触れたような気はしました。

みどころその3 白い街並み

この村の建物は、16世紀のルネサンス時代のもの。

かつて4,000人いたこの村の人口は、今では500人ほどになってしまったそうですが、石灰岩で出来た白い街並みはよく保存されており、迷路のように入り組んだ道が、中世の雰囲気を伝えています。

冬はオフシーズンなので観光客も少なく、誰もいない街並みがとても幻想的です。

本当に人が住んでいるのかな?と思えるほどで、レストランや土産物屋もありますが、静かな小さな村の雰囲気にとてもよく調和していました。

私達は見学時間も少なくて、入場料の必要な場所には行っていないのですが、ただ街を歩いているだけでも、とても楽しかったっです。

みどころその4 サン・ヴァンサン教会と羊飼い

12世紀に建てられた、サン・ヴァンサン教会です。

ステンドグラスが美しいこの教会の中で一休みしたのですが、小さな村にふさわしい、質素で落ち着いた教会でした。

教会の前には羊たちがいます。

こんなところに羊なんて珍しいな、クリスマスだからかなと思っていたら、羊飼いさんが2人登場して、村の入り口まで、この羊たちを連れて行きました。

羊飼いさんを見るのは初めてで、とても感動!

太鼓をたたいたり、杖を使ったりしながら羊たちを追い立てていくのを見ていたら、中世にタイムスリップしたような気分になれました。

この教会では、クリスマスイブの深夜とクリスマスの日に、プロヴァンス中の羊飼いが集まる「羊飼いのミサ」が行われるそうです。

羊飼いさんのおかげで、素朴なプロヴァンスのクリスマス気分を、少し感じることができました。

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